WaveKidさんの旅行記
テーマ:
旅行記タイトル:スペイン流浪
旅行期間:2004/03/03〜2004/03/23

旅行記の内容:プロローグ @Amsterdam
3月3日(水):晴れ
飛行機のことを述べるべきなんでしょうか?
KLMはかつて割と評判は良かったように記憶しているのですが、現在は知りません。
狭かった...。
まあ隣のいない席に変えてくれはったけど、窓がなくてしょぼーん。
三人席に横になってふて寝しましたよ。
いや、四席はいるね。
足痛くなっちゃったよ。
あんまアメリカの航空会社と変わらない印象。
機材が古いからね。
中では「マスターアンドコマンダー」を見ました。
ほんとにこれ、アカデミー賞ノミネート??
冗長でなんだか退屈な映画でした。
画面が悪かったせいかなー。
ほか、ぶ暑い本「見えないドアと鶴の空」を完読しました。
っつうか、こんな重い本持ってきて少々後悔。
なんていうかさ、ほら、前に読んだ「世界の中心で..」にしかり、「天国の本屋」にしかり、漫画の延長なんだよね。
気楽にスラスラ読めて楽しめるねんけど、うーん、いわゆる文学物と同様に小説を呼ぶのはいかがなものかと。
漫画小説と勝手に命名。
とにかくそれほど感動するべくもなく、読者に生きる哲学を訴えかけてるんやろうけど、あまりにも説明的すぎて、特に思う所がありませんでした。
少女漫画だね、こりゃ。
飯はうまかったのさ。
アメリカ系はね日本発でも自分で作ってるからまずいのでだ。
さすが日本人。
蟹玉丼はヒットでしたよ。
そんなこんなで11時間のフライト後、アムステルダムはスキポール空港に到着。
でかいねー。
いつまでたってもターミナルビルが見えてこなかったよ。
中もだだっ広くて、さすがにお店が充実。
ダイヤモンドも大量に展示販売中。
バルセロナ行きゲート、なんだか日本人が多い..。
なんで??
こんな時期にバルセロナに行く奇特な人なんておるんかと思ってたのに。
卒業旅行なんやろねー。
一人は暇やな?。
今回の旅程の大失敗は、アムステルダムにストップオーバーしなかったことです。
うー、外に出たいー。
(前振りだけでこんなに長くなっちゃった..。
)
一日目 「中世の夜」 @Barcelona
3月3日(水):晴れ
めっさキレイなバルセロナ空港に着いたのが夜7時。
日本時間やと朝3時やね。
とりあえず、空港であたふた(?)してた青年二人を連れて電車に乗って街中に出てみた。
なんか、パスポートに入国スタンプ押してもらってないから不法入国にはならないかと、領事館まで電話してるらしい。
EUはそういうことらしいよ。
もらった安宿マップを基にユースホステルを探してみる。
もうとりあえずの所で決定。
けど高い。
シーツ代も含めると20ユーロやってさ。
なんか淋しいしトイレは工事中やし。
実は今晩10時にカテドラル(大聖堂)前で待ち合わせをしていたのだ。
たまたまバルセロナに出張で来ていたゼンジロウ。
っつうか、カテドラルの正面がどれかよくわからずさまよう。
この辺りの旧市街、ほんとに街が古い。
何回も修復され増改築された城壁のような建物に狭い迷路のような路地。
角を曲がればもの悲しげに優しく奏でられるサックスやギター。
上空には少し欠けた月があり、陳腐な言い方をすれば、中世にタイムスリップした感覚?
あぁ、そういうことか、って思える不思議な夜の街。
だからヨーロッパはいい。
アメリカと違って歴史の重みが全然違う。
しかも夜10時頃が平日やったのに一番の盛り上がりタイムときたもんだ。
夕食時らしいよ。
今回の旅は何をしたくて来たんでしょう。
金もないくせに何を考えてるんや、と某氏からお叱りを受けてしまいました。
僕もそう思います。
なので、ぎりぎりまで決断できませんでした。
けど一方で、時間があるなら借金してでも今しかできないんやからどっか行くべきやと言う人もいます。
僕もそう思います。
いつもそう思ってます。
ただ、そろそろ目的のない旅には飽きてきました。
放浪するだけで、新鮮な気持ちになる年頃でもないし。
ストレス解消でも現実逃避でもなく。
世界は知っておくべきやけどなんかそろそろ違う。
ということで、無理矢理今回は目的を設定。
スペイン語のマスター。
しばらくバルセロナでスペイン語の勉強しようと思ってたんやけどね。
ところがそうは問屋が卸さない。
スペイン語って一般に言うのはカスティーリャ語やねん。
マドリッド辺りの。
でもバルセロナの公用語はカタルーニャ語。
これって東京弁と関西弁の違いどころか、使ってる文字まで違う始末。
街の表示は英語も入って3通りやけど、店のメニューとかはカタルーニャ語がほとんど。
さっぱりわからへん...。
もういい。
今回の目的、世界遺産巡りに変えようかな。
スペインは世界遺産登録数世界一やねんで。
そんなわけで、ゼンジロウとはワイン飲んでオムレツとポテトサラダつまんで、だべって帰ってきた。
ヨーロッパのこんな片隅で再会するってのも、なかなか乙なもんです。
旧市街の雰囲気とベストマッチってことで。
午前1時。
疲れすぎて眠すぎて酔ってて、もうふらふら。
おやすみなさい。
二日目 「ガウディの遺産」 @Barcelona
3月4日(木):晴れ
あ、爪切ってくるの忘れた。
ベッドの案配が案の定すごく悪くて、寝れないわ腰が痛いわで、ぼー然。
朝、まずは宿探し。
はぁー、しんど。
ってかユーロ高いし、なんかバルセロナの物価上がってるし、こりゃ駄目だわ。
3軒目で宿決定。
日本人オーナーらしく日本人だらけ。
半分以上だな。
別にかまへんねんけど、団体は苦手です。
ちなみに上のベッドの人、コルドバで首絞め強盗に会ったらしい。
しかも昼間に。
怖いね。
そんなことってあるんやね。
まあ狙われそうな感じの子やけど。
俺だったら襲うかも。
「何年生ですかー?」って唐突に聞かれたのにはびっくりしたけど。
とりあえず日本語の打てるネットカフェを探してさまよってたら、2階建てのツアーバスを発見。
乗り降り自由の。
二日間20ユーロやって。
とりあえず赤ラインに乗って北部をまわることにした。
この街、ほんまガウディだらけやねん。
なんっつうか街全体がアートや。
サグラダファミリア教会に登ってみた。
建設途中の建物に入るっつうのも変な気分や。
サグラダファミリアって写真とかやとなんか茶色一色の暗い感じやんか。
近づいてみるとびっくりの凝った装飾。
最終的には極彩色。
とってもポップな感じで、手作り感いっぱい。
ガウディの作品に共通して、なんだか有機物っぽい。
というのも当然で、ガウディはすべて自然界の造りをそのまま取り入れてるからなんやって。
柱にしても天井にしても塔にしても。
今は8本の塔が建ってるやんか。
100年たっても8本だけ。
これ、実はメインじゃなくてあくまでおまけの塔やって知ってた?
メインの塔はさらに巨大やねんて。
生きてるうちに完成しそうにないですな。
いやはや、こんなびっくりな建物、完成形見てみたいなー。
そのまま歩いてサン・パウ病院に行った。
こっちはガウディのライバル、ドメネク・イ・モンタネールが設計。
広々とした空間に小ぶりな建物群。
全部地下でつながってるんやって。
庭にはオレンジが成ってたりして病院とは思えない。
ドメネクが考える病院とは、芸術が人を癒すものらしい。
うーん、勉強になるなぁ。
さてバスにまた乗って、グエル公園。
ってかガウディのテーマパークの様。
もう陽射しが強くてTシャツ一枚が気持ちいいくらい。
ほんまは睡眠不足で体調がおかしいねんけど..。
また暇な時ゆっくり来て本でも読もう。
あとは赤ルートは特に見るとこもなく、ちょっとZARA(サラ)に寄ってきた。
思った通り日本より格段に安い。
欲しいのもいくつかあったけど、帰りに買おうっと。
でもな、サイズがないねん。
ヨーロッパ人の体型って合わへんなー。
夕食ついでにまたカテドラル周辺のゴシック地区をうろうろ。
ちょっと路地に入るたびに違う光景があってわざと道に迷ってみる。
いいね、ヨーロッパって。
でもくたびれたよ。
この宿、風呂に入るのも一苦労だ。
おやすみー。
まだ10時にもなってへんけど。
三日目 「オリンピックの丘」 @Barcelona
3月5日(金):曇り
靴に穴があいた...。
親指の所。
まあもうだいぶ履き込んでるから仕方ないと思うけど、3週間もつかなー。
いや、買えって?
ちょうどCAMPERの買おうか迷っててんかな。
でももったいない..。
朝は晴れてたのにだんだん雲が出てきた。
ちょっと肌寒い。
それでも最高18℃くらいまで上がったから、日本よりは暖かいんやろう。
今日は昨日のバスツアーの続きで青の南部コース。
とりあえずまずは降りたのがバルセロナ・サンツ駅。
ここでマドリッドまでの電車の時刻表をもらう。
うーん、夜行か..。
で、次はスペイン広場っつうとこで降りてモンジュイックの丘に向かう。
なんだか月曜からイベントが始まるらしく、テント設営とかの工事ラッシュ。
カタルーニャ美術館を過ぎて、ってなぜ過ぎたか?入館料がもったいないから。
入らずにオリンピックスタジアムまで。
この横にオリンピックプールがある。
たぶん去年の世界水泳の開催地やったと思われる。
何もない時は質素で淋しい感じ。
横には屋内プールもあって、誰でも泳げるらしい。
ちょっと泳いでみたかったよね。
とりあえずここでスイマーを眺めながらカフェテラスで昼食。
お米のサラダとウサギの煮物。
玉ねぎとニンニクで臭みを消してるみたいやけど、鶏肉のようででもあんま味がない。
デザートはプリン。
これはうまかった。
元気が出た所で、また歩いてミロ美術館へ。
でもやっぱり入場料がもったいないから素通り。
バスに乗って海沿いを走る。
海沿いってどこの街でもお洒落な商業地帯に変わるねんな。
なんだか僕には用はない。
選手村を抜けてバスを降り、ピカソ美術館になんとなく着いた。
あんま興味なかってんけど、日本人がわんさか入ってくし、つられてつい..。
5ユーロも出してしもたがな。
ピカソの画風の変貌がよくわかってけど、最後のあのぐちゃぐちゃ絵は絶対ドラッグやってるね。
ドラッグで描かれた絵はドラッグやった人じゃなきゃ理解できないらしいね。
そんなことよりこの建物の方が興味深かった。
気を取り直してまた歩き、凱旋門を抜け、バスターミナルでバスの時刻表をもらい、またひたすら歩いてゴシック地区に戻ってきた。
ついでにカテドラルの中に入ってみる。
ここは屋上に登れるねん。
ちょっと珍しいよね。
いい眺めやったよ。
天気が良かったらねー。
でもここでも4ユーロ取られた。
ちょっとさ、考えなあかんね。
こんな調子で金を使ってるわけにはいかんさ。
で、夕食はやっぱりファーストフード。
うーん、スペイン料理にはいつになったらありつけるんやろ。
今日もこんな調子なら爆睡だな。
明日はどうするべかね。
ランブラ通りのすぐ脇、サン・ジュセップ市場。
街のど真ん中にこんなでかい市場があるのも味があっていい。
しかも安い(らしい) スペイン広場からモンジュイックの丘を眺める。
前の宮殿みたいのがカタルーニャ美術館
オリンピックプール。
プールに曇天は似合わない。
寂しくて寒々しいね。
残念 カフェテリアで食べたウサギの煮込み。
なんだか骨が多くて食べづらかった
オリンピックスタジアムの正面。
ローマ時代風の造りで、やっぱり今は寒々しい ランブラ通りの南の端にはコロンブスの塔が立っている。
昔の建物と現代のビルが混じって、いかにもヨーロッパの都市だな
これもさすがヨーロッパ。
自転車専用道だ ピカソ美術館近く。
ゴシック地区(旧市街)はこんな路地ばっかり
凱旋門。
あんま観光スポットでもなく、人もまばら なんだか妙にコミカルな像。
僕は死んでもこんな像にはされたくない
ドメネクの代表作、カタルーニャ音楽堂。
ちゃんと写ってないけど、この美しさは必見 カテドラルの正面。
こうやって緑の網がかけられ工事中。
台無しだ
カテドラルの屋上からの眺め。
旧市街は情緒があって、いい感じなんだよ カテドラルの中庭ではなぜかアヒルが飼われている。
ガーガー、謎
四日目 「人種の品評会」 @Barcelona - Madrid
3月6日(土):晴れ
マドリッドの地下鉄の警告表示。
この挟まれる人、なんかコミカルで好きです
プエルタデルソル。
満月なのです。
なにをしてるのかわからない人達だらけ
さらにちょっと進んだところ。
どこか覚えてないけど、この満月とヨーロッパ調ビルのコントラストが美しくて撮ってみたけど、カメラ才能なし
ZARA(営業中)の前で演奏する人々。
クラシックよ。
情緒たっぷりよ。
独り身には堪えるよ
はうっ。
シャンプーが泡立たないと思ったら、俺が汚すぎるじゃなくて、ヨーロッパは硬水やった。
ほっ..、一安心。
隣のベッドに来たアメリカ人のいびきがもんのすごく、寝られなかった。
あたふたコンビのツボ君も怒りまくってる。
やれやれ、しんどいな..。
ま、とっとと早起きしてバスターミナルに向かった。
8:30発のバスに乗って、マドリッドへ直行。
あたふたコンビはちょっと心配やったけどね。
バルセロナは悪くないねんけどさ、宿の居心地が良くなかった。
その街の印象って、街自体の魅力と出会う人々で決まるんだよね。
やし、宿は重要。
あまりにもここは僕の苦手なタイプの日本人が徒党を組んでて良くなかった。
さ、7時間半の道。
カリフォルニアにも似た荒れた大地が広がる。
空が広い。
巨大な風力発電風車群を通り抜けた。
えらい光景やったで。
途中、雨降ったり晴れたりと、広い大地らしい。
5分遅れという優秀なタイムでマドリッドに到着。
地下鉄に乗ってめぼしい宿に向かう。
バルセロナでもそうやったけど、地下鉄から地上に上がったその光景に圧倒される。
ヨーロッパの街並みはほんま、なんかいい。
嬉しくなって宿に着くと、満室..。
一気に地獄に落とされた気分だ。
予想しなかった展開にしばしボー然と途方に暮れる。
ほかにあてもなく、仕方ないので駅に向かう。
そこの宿紹介所で聞いてもらってもどこも一杯。
マドリッドはいつも混んでるらしい。
ドミトリーでもええからって、ようやく見つけてくれたのがこの宿。
正直、もうそのまま電車に乗ってアンダルシアまで行っちゃおうかと考えるなどブルーになってた。
まあこの宿、いかにもヨーロッパの昔のアパート。
実は個室やった。
20ユーロ。
なんか、悪くないねん。
子供の声がよう響いてるけど、ようできた子供達やねん。
なんていうか、明治にヨーロッパに渡った人らもこんなとこで暮らしてたんやろなっていう雰囲気。
さて、少し気が落ち着いたから、ちょっと街を散策してみることにした。
7時過ぎてるのに明るい。
さすがヨーロッパの西の端だね。
隣の道はどうやらショッピング街らしい。
DIESELを見つけて、さっきのブルーも一気に吹き飛んだ。
でも高い!Tシャツ一枚40ユーロって、どうよ?日本と同じくらいかね。
あかん..。
またブルーや。
CAMPERも100ユーロ!はぁ..。
アシックスでも買って帰ろうかね。
なんか、衝動的にケータイを買いそうや。
もう、ディスコにも行っちゃうぞ、そんなんなら!(とか言いつつ、穴の空いた靴じゃな..)
マドリッド一の繁華街グランビアを過ぎ、マドリッドのへそ、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)までやってきた。
さすがは土曜の夜、もんのすごい人。
新宿、渋谷より多いかも。
いろんな人がいてさ、人種の品評会みたい。
女装してるおかまちゃんもいるし、なんかの政治デモもやってるし。
バルセロナとやっぱまったく違うんやね。
こっちの方が混沌としてる。
ちょっと人混みに酔ってしもた。
やっぱ都会は苦手かも。
みんなどこに行くんやろ..。
ヨーロッパの人はみんなお洒落だよね。
スペインってアメリカ人に人気なんやけど、アメリカ人との違いが一目瞭然。
すぐわかるよ。
アメリカ人より肌も全然キレイ。
その近辺を一通り迷ってみると、いろんな発見があった。
まあそれは内緒。
ふふふー。
しかし、さすがにくたびれてる。
そりゃそうだ。
久しぶりにメラトニン飲んで寝よう。
そんなに寒くないねん、聞いてたほど。
夜でも15℃くらい。
五日目 「再会の晩餐」 @Madrid、 Aranjuez
3月7日(日):晴れ
糖分が足りないらしい。
やたら疲れてるし、甘い物が欲しくなる。
けど、なんとなくいつものくせで避けてしまう。
明日は初アイスでも挑戦するかな。
って、普段日本でもそんなに食べてるかな?
そもそも食事量が激減してるせいか..。
朝一でユースホステルに向かう。
記名を済ませ、ロビーでチェックアウトする人を待つ。
10時。
今日もいっぱいとアナウンスされ、ちりぢりに解散する日本人達。
激安なんよ、ここ。
やれやれ。
こういう時間の無駄ってすごく嫌。
そこで会ったマイコさんの宿に連れてってもらった。
同じような部屋、少し狭く、少し小汚く、少し不便で、13ユーロ。
うーん、安い。
ってか、彼女の部屋を取ってしまったんやけどね。
とりあえず朝飯に行った近所のサンドイッチチェーン。
レジ打ち間違えたからって、安くしてくれた陽気なにーちゃん。
こういう人に元気をもらってる。
で、荷物の引越ししてるともう12時。
今日は日曜日。
ということで、美術館が無料になるらしい。
しかも2時で閉まるらしい。
急いで地下鉄に乗り込んだ最初はプラド美術館。
あ、そうそう。
ここの地下鉄、どこへでも1.15ユーロ均一ねんけど、10回券はなんと、およそ半額!これはいいよー。
で、プラド美術館は正直あんま興味なかってん。
中世の絵とか、よう知らんし。
実は文化史は苦手。
でもタダやし、審美眼を養うことは大切やと、ちょっと通り抜けてきた。
15分くらい..。
次は急いでソフィア王妃美術センター。
ただな、ピカソのゲルニカが見たかっただけやねん。
プラドなんておまけやねん。
有名やけど。
このソフィアの方はピカソにダリにミロに、スペインを代表する画家の作品が多くあって、ちょっと得した気分。
それでちょうど2時過ぎ。
間に合ってよかった。
ちょっとバスターミナル寄って時刻表をもらってから、レアルマドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウスタジアムに行ってみた。
試合チケットあるかな、と思って。
ほしたらな、地下鉄の同じ車両で、アズサくん、コウジロウくんの2人を発見!
この2人、バルセロナの宿のベッドが近くやったけど、そんな話してへんかってん。
彼らがチェックアウトした後、カタルーニャ美術館の傍でばったり。
ほんで今日、マドリッドの地下鉄でスタジアムに同時刻に向かっててんで。
すごいね。
運命だ。
まあチケットもなく、スタジアムツアーも9ユーロってことで断念し、チームショップを見て、ぷらぷらと話し合った結果、一緒にアランフェスに行くことにした。
アランフェス交響曲で有名な、マドリッドから電車で45分の王室保養地。
世界遺産の王宮とかがある。
どこまでも広がる荒野と青い空を眺め、なんだかいい気分だ。
電車の旅もいいよね。
案の定アランフェスは長閑な住宅地。
ま、王宮の周りはさすがに日曜ですごい人。
家族連れが多いみたい。
マドリッドからちょっと走っただけでこんな自然とか公園があるって、やっぱりいい。
途中、なんか道端の蛇口から人々がポリタンクに水を汲んではる。
なんだかよくわかんなかったけど、飲んでみたけど温泉でもなく普通の水。
奇蹟の水なんかな?
マドリッドに戻ってきて、マイコ嬢も連れてスペイン料理を食べに行くことにした。
マヨール広場近くのレストランに勢いで入る。
なんだか場違いな感じの4人。
赤ワインがまた飲みやすいんだ。
安いくせに。
スペインワインはいいかも。
で、カスティーリャスープはニンニクのいいダシが出てて絶品。
ガリシア風タコ煮はめっちゃ柔らかくて今日一番のヒット。
んで、クリームコロッケとローストチキンがあり、締めはパエリア。
あぁ、米だぁ?。
パエリアはミックスにしてんけど、沢ガニとかも入ってんのね。
おもしろいね。
久々に腹一杯食って一人20ユーロ。
いや、全部うまかった。
大当たりやったね。
たまの奮発は許されるでしょう。
デザートまで入らなかったのは残念やった。
うまそうやったな?。
出たのは11時過ぎ。
3人は怖い怖い言うてはった。
うん、確かにスペインは治安は良くないねん。
地球くんによると、世界の3割、ヨーロッパの8割の犯罪がスペインで起こってるんやって。
っつうてもスリとか置き引きとかの軽犯罪ばっかりやけどね。
あと、首絞め強盗とか。
警戒するのは悪くないけど、地球くんもちょっと書きすぎ。
夜に外に出れへんかったら、それはそれでつまらんやん。
ある程度自分がしっかりしてたら、スリとかは防げるし。
実際コウジロウくんもマイコ嬢もやられかけたらしいけど。
ま、あの再会コンビにはまたいつか会えるでしょうか。
明日も会ったりして。
六日目 「白雪姫の要塞」 @Madrid、 Segovia
3月8日(月):晴れ
カメラのメモリが足らなくなる気配なので、クオリティを下げることにしました。
ご了承ください。
っつうか、PC持ってきても大丈夫やったかも。
朝はちょっとバタバタして、地下鉄を間違えて、結局11時発のバスに乗り、マイコ嬢とセゴビアに向かった。
一番前の特等席!
マドリッドの北西の山を越えて行く1時間の行程。
山の頂上には雪。
磐梯山のよう..?
セゴビアはかつてのカスティーリャ王国の要塞都市。
その中心アルカサル(城とか要塞とかの意味?)は、ディズニーアニメ「白雪姫」のモデルにもなったいかにもな城。
そのロマンチックな外観とは裏腹に、軍事拠点として500年近くもこのカスティーリャの大地を見張ってきた。
実際、中でオーディオガイドを聞きながら見てみたけど、何世紀もいろんな事件が繰り返され、増改築され、中世の様子が窺えて興味深い。
ま、そんな難しい話は置いておいて、ちょっと周りの岩をぐるっと歩いて裏から見るアルカサルはまさに感動的な美しさ。
聞いたこともないような綺麗な鳥の声と川のせせらぎ、春の近づきのような緑の草地、青い空。
やっぱり都会より断然いい。
おとぎ話の世界だな、こりゃ。
そのほか、同時に世界遺産となってるのはローマの水道橋。
A.D.100年頃に建造されたこの水道橋は実際に100年前まで使われていたらしい。
接着剤を使わずに積み上げられた巨大な石のモニュメントはほんまに見事。
この荒涼とした大地に不自然にそびえ立ってる。
お昼は名物の子豚の丸焼きを食ってみた。
一番安いところを探してみたけど、それでも一人16ユーロ。
うーん、昨日から大奮発だ。
しばらく贅沢、また禁止だね。
昼間っからワイン飲んで、アゲアゲだね。
まあでもマイコ嬢につきあってもらって良かった。
感動を共有できるのは大事やね。
一人で騒げへんし。
さあすがに歩きすぎて足が痛い。
へとへと..。
7時前に宿に戻ってきた。
んで大事な仕事。
お洗濯。
宿のマンマに教えてもらったランドリーのまた遠いこと。
延々と歩いて着いたら、50セントのコインオンリーやし両替機ないし使い方わからんしで、負けて帰ってきた。
しかもあまりにも疲れてたから、地下鉄で一駅帰ろうとしたら、電車に乗るまでがまた遠いこと。
げっそり..。
一旦宿に帰って、また近所のサンドイッチ屋で夕食。
食後にアイス食ったら、ちょっと元気出てきたよ。
甘いものは大事だね。
しかしさ、街はね、よく見ると汚いね。
犬の糞の掃除はせんし、歩きタバコは多い。
ポイ捨てがすごくてね。
ヨーロッパってどこもそうみたい。
清掃車が毎日来るみたいやけど、汚いから清掃車がいるのか、清掃車が来るから汚いのか。
モラルというか、まあそれがこの人達には普通なんやろうけどねぇ?。
さ、明日はゆっくり寝よう。
お疲れだ。
一番前の席?♪スペインの道は割と快適だったりする 途中のいい感じの村。
この時期は雨季だったりして、こんなにも緑が目に眩しいらしい
城壁に囲まれたセゴビアの街。
あの遠くの雪山から水を運んできた..の? 外れから見るカテドラルはとっても立派。
でもアルカサルの方が有名で、いまいち存在感が薄い
城壁の下の遊歩道。
少し谷になってるから、ちょっと湿度があって気持ちのいい散歩道 裏から見たアルカサル。
ね、どっかで見たことある外観やろ。
でもここもやはりイスラムの影響が随所み見られる
アルカサルの中。
正面はカスティーリャ女王イザベル(コロンブスのパトロンね)のなんかの様子の壁画。
内装も豪華で素晴らしいで アルカサルから外を見ると、修道院を中心にした村が見える。
地平線がどこまでも続く
ローマの水道橋。
立派でしょう。
今はこの上に水道管が走ってるらしい。
いやはや、驚き 子豚の丸焼き。
丸々の豚は出てはこなかったけど。
ちょっと脂がすごくて、半分で断念..。
いい店のとは違うのかな??
城壁の中のなんとなく撮った街の風景。
中世の頃のまま、ほとんど変わってないと 街の外壁にもアラベスク模様とかが彫り込まれ、よくよく見ると、やはりイスラムなんだよね
七日目 「古都の趣」 @Madrid、 Toledo
3月9日(火):晴れ
日本語を使えるネットカフェを探すのは諦めました。
バルセロナで使えたのは奇蹟なんでしょう。
こんな大都会マドリッドなのに。
まあ、そんなに日本人見かけへんねんけど。
朝はゆっくりして、アトーチャ駅横の南バスターミナルから今日もマイコねーさんとバスに乗り込んだ。
南へ45分。
行き先はスペインの奈良・京都、古都トレドだ。
ローマ帝国以前、三方をタホ川に囲まれたこの丘は、西ゴート王国の首都とされ、さらにイスラム、カトリック、様々な王国の都となっていた。
非常に古い城壁に囲まれ、街はほぼ中世のままだと言う。
いくつもある門は様式や紋章が異なり、この街の激動の歴史が窺える。
ちなみに今、この街のシンボルは双頭鷲の紋章。
ハプスブルク家?
とにかく、麓のバスターミナルから街の中心まで、えっちらほっちら坂を上る。
俺、スペインに来てから痩せたんちゃうやろか?
それにしてもこのスペイン、なんだかどこもかしこも工事中。
どの歴史的建造物にも網があぶされ、少しがっかり。
で、ここトレドの見所、アルカサルとカテドラルも工事中で中に入れず。
なんか、世界遺産の街やで。
そんな工事しててええんやろか。
年度末??
そんなわけで、教会に食傷気味の僕らはどこにも入らず、この街の歴史を深く知ることはなかった。
でも歩いてるだけでも不思議に居心地がいい。
ほんま、飛鳥辺りを散歩している感覚に似ている。
修学旅行とか校外学習っぽい若者だらけ。
あと老人会みたいな。
ソコトレンというタイヤ列車に乗ってトレドを観光。
中心の広場から坂を下り、街を出て川を渡り、少し遠目に街を眺める。
エルグレコ(ってだれ?)が愛したと言われる通り、どこから見ても絵になる街なのだ。
街中では石畳の路地を、がたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごと...
....酔った。
昼は散々二人で苦悩した挙げ句、やはりトレド名物ウズラの赤ワイン煮を食べてみることにした。
入ったレストランには客が一人もいなかったけど、ウェイターのおっちゃんは感じがよく、インゲンスープもうまく、ウズラもたぶんうまかった。
スペイン名産リオハの赤ワインがまわったせいで、少し嗅覚が衰えたかも。
軽い頭痛を感じた。
最初はワインのせいかと思ったら、のんべえマイコも調子が悪くなったらしい。
日差しが強いせいで、軽い日射病かも。
トレドを後にしてマドリッドの南バスターミナルまで戻り、二人でビールで水分補給。
ほんまはアルコールはよくないよね、ドクター?
いやぁ、ほんま、実際は二人でバル(Bar)に行ってタパス(おばんざい?)をつまみながら酒の飲み方でもご教授いただこうと思ってんけどね。
のんべえ、恐るべし。
そうそう、昨日の治安の続き。
たまに、日本人がスーパーのビニール袋持ち歩いてるのに出くわすねん。
ずっとな、食費を浮かすために昼飯でも買ってきたんやろうとしか思ってへんかってんけど、今日やっと気付いた。
地球くんに書いてあんねん。
鞄は危ないから貴重品はスーパーの袋に入れて持ち歩きましょう、って。
おいおい!
ほんまに実践しとる人おるで!
街中ならわかるよ。
確かにスーパー帰りかと思う。
けど、こんな観光地でさ、土産物屋の袋じゃなくてスーパーの袋ってあんた。
かっこ悪いわ、かばんより簡単に取られやすいし、泥棒もバカじゃないで。
明らかにおかしいもん。
地球くんの言うことは話半分に聞いとかんとあかんで。
自分でどうしたらええか考えたら、これがおかしいってわかると思うねんけど...。
さて、8時になり、俺は旅立つことになった。
このまま南バスターミナルから一路アンダルシアへ向かう。
マイコねえさんは夜行でフランスへ。
また飲もうね。
バスで5時間。
深夜1時前にコルドバに到着。
首絞め強盗の話を聞いてたからごっつ怖かってんけど、歩いて宿に行く方が不安やから、タクシーに初めて乗ってみた。
若い普通そうなにーちゃんやし、大丈夫かな、と思ったら、このにーちゃん、映画「タクシー」並みに飛ばす飛ばす。
車がこすりそうなほどの細い路地もえらいスピード。
人が来たら絶対轢いてるで。
っつうか、どんどん人気のないとこ入っていって、もう不安が最高潮。
心臓ばくばく。
ど、どこに連れてかれるんやろう?!
方角違うんやないか??
ってか、曲がり角とロータリーだらけで、さすがの俺の方向感もいかれてしまってる。
と、急ブレーキして....、着いた?みたい。
ほっ...。
いい人で良かった。
緊張してたせいか、小銭がなかなか出せん...。
もう寝よう。
なんかわからんけど、まだ頭痛いし、疲れたし。
..怖かったよ。
トレドの麓の街並み。
田舎と言えば田舎。
長閑なの?んびりした雰囲気 トレドの路地。
何百年も変わらない雰囲気がなんかいい感じ
ホテルの掃除のおばちゃんたち。
お揃いのブルーグリーンの制服でのりのりでお掃除してはりました。
かわいい 古都のマクドも少し趣が違う。
まあ敢えてここで食べようとは思わへんけど
城塞の外側やけど、士官学校かなんかやったかな。
宮殿のよう 丘の下から見上げるとアルカサルが見える。
そしてローマ時代からの橋
遠目から眺めるトレド。
丘の上にごてごて載っかってる感じやけど、こじんまりしてて、居心地は悪くない トレドのカテドラル。
日本人ガイドがなんか話してはったけど、中はなんだかとっても立派らしい
日本のお城のように複雑に城壁が組み込まれてるわけで、中古って好きじゃないけど、古すぎるものっては趣がありますな 桜じゃないけど、こんなピンクの花があちこちで満開。
春なんだな?
ウズラの赤ワイン煮。
鶏よりあっさりかなー スペインの標識はコミカルなのが多い。
なんかこれ、かわいいよね
八日目 「イスラムとカトリックの匠」 @Cordoba
3月10日(水):晴れ時々曇り
コンタクトのソリューション買ってくんの忘れた。
足りん..。
顔のローションも足りなそう。
この国は乾いてるのに。
すでに唇が荒れてきた。
このユースホステルは、なんかいい。
アンダルシアのユースはすべて一つの公営団体が管理しているらしく、ちゃんとしてる。
そもそもここのは町のほんまに中心地。
広い構内には広いパティオ(中庭)があり、広いセミナールームやホール、さらに最新の巨大ネットカフェまであって、ちょー便利。
食堂で自炊はできないけど、昼も夜も格安でボリュームのある食事を食べられる。
うーん、延泊しようかな。
ただ、昨日の夜はなんかまた若者団体が朝方までパティオでパーティーしてて、うるさいうるさい。
寝られやしない。
朝飯を食べながら一日の計画を練るも、なにもする気がしない。
天気が良くなく寒かったし。
とりあえず近所のスーパーを教えてもらって洗剤を買い、洗濯物をやっつけ、その間ネットカフェに入り浸る。
そうこうしてるうちに晴れてぬくくなってきたから、コルドバの一番のスポット、メスキータ(モスク)を訪ねてみた。
すぐそこねんけど。
コルドバは古い都で、カリフ帝国や後ウマイヤ朝の首都が置かれたり、その後レコンキスタ(国土回復運動)でカスティーリャ王国によりキリスト教徒の手に落ちたが、そこでもイスラム教はキリスト教と共存することになり、世界に類をみないモスクの中のカテドラルが存在するメスキータができた。
イスラム教とキリスト教の二つの相反する宗教美術が融合もしくは隣立する様はぞくぞくするほど圧巻。
だから世界史は楽しいね。
6.5ユーロは高かったけど..。
ついでにまわりのユダヤ人街を散策。
昨晩タクシーを飛ばした道は土産物屋と観光客で溢れかえっていて、変な感じだ。
コルドバの町は外が白壁で素っ気ない感じやけど、パティオはどこも工夫をこらして、花と緑で彩られている。
レストランもいい雰囲気のところがたくさん。
気持ちいいんやろうね。
町中にもオレンジやレモンがたわわに実り、実りっぱなしでぼろぼろ落ちてる。
アンダルシアらしい。
宿でたっぷりの昼飯を食べ、駅まで散歩して時刻表をもらい帰ってきた。
次はアルカサルに行ってみた。
ここもかつては古い城で、タイルでモザイク画が描かれており、時代を超えて美しく残ってる。
庭もね、花が咲き乱れてヨーロッパらしい、いい感じでなんだかうれしくなる。
さて夜、同部屋のマサフミくんと、たまたまロビーにいたヨウケイくんと、バルでビールを飲みながらサッカー観戦。
いいねー、こういうの。
オムレツ、マッシュルーム炒め、血ソーセージをつまみながら、ビールが進む進む。
日本じゃまったく飲まないのにね。
ヨーロッパのビールはなんか飲みやすいと思う。
やっぱさ、一人旅してる人はどっかほかの人と違うんかな。
この二人もまだ大学生やけど、将来が楽しみな逸材。
とにかく、アンダルシアの空気はいい。
旅とはなんやろう。
実は今回で一人旅は最後にしようと思ってる。
九日目 「オレンジ色の街」 @Cordoba - Sevilla
3月11日(木):曇り
コルドバのユースのネットカフェ。
全部液晶モニターで1時間1.5ユーロ。
やすっ。
でも日本語使えず
セビーリャ行きの電車は前のガラスに弾痕?ど、どんな国やねん
グアダルキビル川とセビーリャの街。
いや、たぶんいい感じの街なんやと思う。
春祭りの頃なんてめっちゃええんやと思う
お、和食屋だ。
中もなんかモダンな感じで感心
スペイン広場。
この欄干も瀬戸物(?)。
いい色出てます
スペイン広場の建物の外壁。
見えるかな。
オレンジの煉瓦とタイルがはめられてんの。
あ?、光が欲しい?
朝から一日、ぱっとしない曇天。
こんな日は気持ちもどんよりしてしまう。
とにかく、嫌な空気がたちこめている。
朝飯後に唐突に届いたテロの噂。
すぐインターネットで調べてみると、本当だった。
一昨日までいたマドリッド。
アトーチャ駅にも何度か行った。
そうだ、あたふたコンビは今日もマドリッドにいるはず。
旅行者の移動日は朝が早いから..。
結局、スリとか盗難は自分が気をつけていればある程度防げる。
しかしテロや事故ととなると運が悪かったとしか言えない。
160人もの死者を出した大惨事。
同じ国の出来事ながら、今日もアンダルシアは観光客が大挙をなしてやってくる。
そして自分もその中の一人。
午前はそんなことをしてるとつぶれてしまい、腹減ったと連呼するマサフミとバルで早い昼飯を食べて駅に向かった。
コルドバから中距離電車に乗ってセビーリャへ。
電車の旅はアランフェス以来。
窓の外は千と千尋のクライマックスのような水平線が移り行き、ただただ厚い雲が流れていく。
なんだろね、この感じは。
5月くらいなら、このあたりは一面のひまわり畑。
セビーリャはスペイン第4の都市。
都会にはなんだか疲れてしまっている。
駅の案内の人も感じが悪い。
バスの路線もよくわからない。
都会が嫌なマサフミくんとはここでお別れ。
一人ユースを探す。
なんとか見つけてもやっぱり感じが良くない。
隣も、学生寮を兼ねてるのかうるさいし、ドラッグ臭い。
コルドバに帰りたくなった。
しかも、一泊しか空いてないと言う。
この街に長居するつもりやったけど、もう出よう..。
5時を過ぎ、どこも見所が閉まっているがアメリカ人二人と部屋にいても仕方がない。
陰鬱な曇天の下、バスに乗って街へ出てみた。
とりあえず川を目指す。
途中腹が減ったからカフェで生ハムとトマトのボカディーリョ(バケットのサンドイッチ)を食べた。
生ハムがとろけるようにうまい。
ここのおじさんが、にこにことなんか良くしてくれ、空も晴れてきて、徐々に気分もましになってくる。
大きなグアダルキビル川。
橋から見るセビーリャはやっぱ美しい。
夕方の散歩をする人々に混じって川沿いを歩いてると、セビーリャに来て良かったと思う。
スペイン広場に寄ってみた。
この建物は約80年前のやけど、ここもやっぱり工事中。
でもオレンジ色の煉瓦に色鮮やかな瀬戸物(?)のタイルで飾られた建物。
セビーリャはこの様式が多く、イスラム風のタイル張りにカトリック風の形が不思議にマッチしていて目を引かれる。
ここは学生の街のようだ。
なにかの学生デモが起こってる。
テロに対してか?選挙に対してか?
歩き疲れてバスに乗ってユースに帰ってきた。
ちなみにバスは一回1ユーロ。
でも10回パスはなんと4ユーロもしない。
6割引以上。
すごいね。
街を歩いてる時、5歳くらいの女の子が俺を見て、はっ!として、「(ママ!アジアがいるよっ!)」と言いたげに俺を指さしていた。
目が合うと恥ずかしそうに逃げてったけど。
ここ、スペインではやたらじろじろ見られてる気がするのはどうも自意識過剰ではなさそうだ。
チャイナタウンもないから、中国人が増えているとは言え、まだまだ少ない。
観光客も日本人くらい。
やはりアジア人がものすごく珍しいんだろう。
子供たちは俺から逃げてくもんなー。
そんなにおかしいか?俺って妖怪?
少々傷ついてたりするのだ。
さて、宿にて。
トラブル発生。
がばんの、か、鍵が開かない...。
なんかの拍子にプログラム誤ってしまったらしい。
1000組の組み合わせの中、一個一個回していって、約1時間後、923組目で当たり♪
十日目 「時間を止めた鐘の音」 @Sevilla - Coria del Rio
3月12日(金):雨
オレンジの花。
なかなか可憐やがな。
あちこちに咲きまくってる。
日本の桜みたいなもんかね?
セビーリャのカテドラルとヒラルダの塔をオレンジの庭から。
ゴシックっ、って感じね(ようわからんけど)
ヒラルダの塔から見下げたセビーリャの街。
天気悪し。
でも、一部新都心とかもできてて、なかなか良い街のよう。
人は良くないけど
15分間鳴り続けたヒラルダの塔の鐘
カテドラルの裏手で黙祷を捧げる人々。
小雨が降る中、なんだか厳粛で僕も身動きがとれない
サンタクルス地区の一角。
細い路地をうねうね歩いてるとこんな広場がぱっと出てくる
コリア・デル・リオの港。
車を乗せたフェリー(?)がグアダルキビル川の対岸からやってくる。
あちらはなに??
オレンジの花が咲いてる。
キンモクセイのような甘い強い匂いがすると思ったら、白いプルメリアをちょっと小さくしたような花をつけてた。
でも、花と実が同時についてるってどうよ。
二期作?
朝から小雨がしとしと降り続く優美な街セビーリャ。
バスに乗って街に出たが、雨が止まらないから、またバスで傘を取りに往復。
アンダルシアは雨期の終わりなのだ。
そうは言ってもやはり観光に雨はきつい。
まして午後は移動なのだ。
セビーリャ最大の見所は、サンピエトロ、セントポールに次ぐヨーロッパで3番目に大きな大聖堂カテドラル。
もち世界遺産。
7ユーロもしたよ...。
でもさすがにゴシック建築が見事。
セビーリャは最初は西ゴート王国の都として、その後も重要港として栄え、カスティーリャ王国の経済都市として繁栄したらしい。
このカテドラルもイスラムのモスクの上に建てられたもの。
ヒラルダ(風見)の塔はモスクのミナレットの上にカトリックの尖塔をくっつけた。
すごく不思議で調和のとれた建築。
ちなみに塔の上まで登れるんやけどね。
70m。
エレベータなし。
延々と続く斜面をぐるぐる登っていく。
コロンブスの墓もあるんだよ。
フラッシュたくなって書いてあるのに、誰も彼もフラッシュで写真撮りまくり。
そんなに人の墓と写真撮りたいか?僕にはそれが理解できない。
まあ前にも言うたけど、キリスト教もどうかと個人的には思ってる。
キリスト教美術が素晴らしければ素晴らしいほど、絵の題材はグロテスク。
十字架に張り付けられた裸の男を崇める気にはならないな。
なんだか後ろ向きな気がして。
いつまでも罪を背負って生きていくなんて。
でもね、これよ。
入る前からね、12時から15分なんかがあるから入れないとかどうのこうの言われてたのね。
よくわかんなくて、ミサかと思っててん。
ほしたらちょうど塔を降りたら12時。
塔の鐘が鳴り出した。
オレンジの庭から、きれいな音やな?って聞いててん。
5分たっても終わらないから外に出てみたら、時間が止まっていた。
家の中の人も外に出て、車も仕事する人も固まっている。
そうか..。
マドリッドのテロの犠牲者に対して黙祷を捧げてるのだ。
知らぬは観光客ばかり。
15分間ヒラルダの塔の鐘は鳴り響き、そして時間が戻った。
スペイン史上最大の惨事となった今回。
人々の心も複雑なんだろう。
そして、この国にいる僕らも決して他人事ではない。
小雨の中、コルドバ同様迷路のようなサンタクルス地区をうろうろして、昼飯にすることにした。
まず今回初のサングリア。
んまい!でも高い!
リオハのワインの方が安いなんて..。
そして念願のガスパチョ(夏野菜の冷スープ)!夏の食べ物やから、こういう観光地じゃなきゃなかなか会えないよね。
んでパエリアだ。
ご飯が恋しいのです。
うまかった?。
ガスパチョさいこ?。
さ、移動移動。
荷物を取ってきて、郊外行きのバスに乗り込んだ。
行き先はコリア・デル・リオという村。
村というには大きいかな。
セビーリャから50分ほどで到着。
時刻にして3時半。
シエスタ中で街ががらんとしてる。
ツーリストインフォメーションもなさそうだ。
とにかく宿を探して歩きまわるも見あたらない。
小さなバルの角で街行く人にホステルとかないか聞いてみた。
「ここがそうよ。
」とバルを指さす。
え、そうなの?
半信半疑で中に入って聞いてみると本当やった。
2階がホステルになっている。
一泊12ユーロ。
いいかもね。
荷物を置いて外に出た。
雨はやんだが少し肌寒い。
セビーリャ、コルドバをつなぐグアダルキビル川沿いに公園があり、そこに一体の銅像がぽつん立っている。
その話はまた明日。
十一日目 「セニョール・日本」 @Coria del Rio - Sanlucar de Barrameda
3月13日(土):晴れ時々雨
久しぶりにテレビを見ると、スペイン中が追悼ムード。
合掌。
今朝からすこぶるいい天気。
街の雰囲気が一変する。
雨上がりの朝は何かいい事が起こると、かつて高木ミホも申していたように、なんだかとりあえずうきうきする。
下のバルで朝飯にした。
大黒様のようニコニコの小太りじいさんがいろいろ世話を焼いてくれる。
おかみさんが、「うちのラビットは“サムライ”っていうのよー。
」って教えてくれたり。
へぇ?..。
って言うても、スペイン語ができないから、話がふくらまず。
お客の間の会話には、ハポン(日本)とかハポネス(日本人)って単語がなんとなく聞こえる。
スペインの朝食は普通はパンのみ。
マーガリンとかジャムとかつくことはあるけど。
今日ここで出されたのは、なんかの煮こごりのよう。
肉が入ってるかな。
魚っぽくもある。
表面の脂は赤い。
肉と煮た汁かな?
パンにつけると適度の塩味とコクでなかなかいけた。
せっかく晴れたし、また銅像にご挨拶に行った。
この人の名は、“支倉常長”。
400年前、伊達政宗の命によりローマ法王に会いに来た慶長遣欧使節は、ここから陸に上がり、マドリッド、バルセロナを目指した。
30数名中、6,7人がこの村に残ったと言う。
その子孫が名字をJapon(ハポン)として現在もこの村に600名住んでいると、地球くんには書いてあった。
かねてから日系人など海外で生きる日本人の生き様に非常に興味があったから、この支倉さんに会いに来てみたのだ。
まあ、偶然“ハポンさん”に会えるといーなーって思ってたけど、まあそうもうまくいかないわな。
そっか、ちょうど日が昇る方を向いてるんだ、支倉さん。
日本の方角?
ちなみに銅像の前にはできたての特大のう○こがお供えされていたのは言うまでもない。
公園の横の小さな港(?)ではおっちゃんたちが魚をじゃんじゃん切り身にしていた。
なんの魚かわからない。
やっぱマスかな。
でもそんな道ばたで..。
結局、ハポンさんには会えなかったな。
いや、会ってたのかもしれないけど、、「あなたはハポンさんですか?」ってスペイン語もわからないし、そもそも失礼にあたりそうやし。
こんな日本人ってたまにいるらしい。
ググってみても何人かここのことを書いている。
稲作の仕方もほかの地方と違うとか。
まあここはここで長閑な生活がすでにあって、血筋がどうとかなんてこの400年のうちにどうでもよくなってるし。
支倉さんとこんな出会いができただけでもよかったよ。
今、“レーシング”ってカタカナで書いた車が通り過ぎた..。
やっぱここにはまだ日本があるらしい..?
と、ここまでバスを待ちながら書いてたんやけど、バスが来て、後ろで乗り込むのを待ってたら、白髭のサンタクロースみたいなおっちゃんに話しかけられた。
「日本から来たのか?私の名前はハポン。
ハポンさんです。
」
うそっ!
最後の最後でハポンさんに会えたよ!!
なんか、めっちゃうれしいー!
名刺を頂戴した。
マヌエルさんは、日本スペイン協会のプレジデントだと。
ほぅ?。
在西日本人が書いたコラムを持ち歩いてるらしく、見せてくれた。
マヌエルさんが出ているが、それは自分ではないと言うてるような。
なんだかようわからん。
スペイン語ができなくて悔しい..。
もう一人のおっちゃんが来た。
僕のことを話しているらしい。
んで、日本語が好きだと、なんか書いてくれた。
一応日本語らしい..。
運転手とも3人で何か文字について話してはるけど、全然わかんねーや。
とりあえず、なんも会話できんかったけど、一応満足満足。
ありがとう、マヌエルさん。
さて、セビーリャで別のバスに乗り換える。
1時間15分ほどで着いたのが、サンルーカル。
グアダルキビル川の河口の街である。
アンダルシアらしい強い日差しと白い街と青い空。
広い公園に椰子の木。
うーん、いいなー。
田舎なんだけど、一応観光スポットもあるが、土曜の夕方はどこも閉まっていた。
腹が減ったけど、昼飯と夕飯の間で開いてるのはデザート屋だけ。
仕方なく、いや、ほんましゃーないから、アイスとプリンのパフェをもりもり食った。
ぷはー。
うまかったー♪
ここのアイスは優秀だ。
まあ日差しは強い言うても気温は20℃くらいやから、ちょっと身体冷えちゃった。
夕暮れ時宿にいたら、突然の大雨。
夕立かな。
8時過ぎに夕飯を食べに出た。
近所のバルだ。
さすがは海の街。
海鮮系タパスがたくさん並んで悩んでしまう。
でも肉が食べたくなってしまった俺..。
わがまま?
んで、飲み物はマンサニーニャだ。
実はこの街、マンサニーニャの一大特産地なのである。
マンサニーニャとは、シェリー酒の一種で、海風で香りづけするらしい。
シェリー酒とはワインを熟成させたもんやけど、かびを生やすことで独特の風味を持つ。
そんなわけで、このマンサニーニャ、日本酒のような口当たり。
もう少しフルーティーさがあるけど。
まあ僕には強すぎるわな。
雨も上がったし、腹もいっぱいでほろ酔い気分でうろうろするも、どこも行くとこがない。
うーん..。
十二日目 「王家の狩猟地」 @Sanlucar de Barrameda - Algeciras
3月14日(日):晴れ時々曇り
う○こネタをもう少し。
ポイ捨て奨励の国らしく、人々はわざわざ外に出てゴミをポイ捨てする。
それがこの国のしきたりだと思うと、目をつむるしかない。
でも目をつむるとう○こを踏まずして町を歩くことは不可能だ。
昨日、とうとう踏んでしまった..。
水たまりですぐ洗ったからいいものの、小学生だったら一生の秘密だな。
靴をはじめ、衣類が汚物から守るために発達したのがよく理解できる気がする。
ちなみにこの国、便器に便座がついてないことが少なくない。
どうやって用を足すんやろう?
ってかなんでないの?外した形跡はあるよ。
なんでだろ?ぅ、なんでだろ?ぅ。
さて、サンルーカルの港はかつてコロンブスが三度目の航海に出た所であり、また支倉一行がヨーロッパに足を踏み入れた所でもある。
まあ、そんあメモリアルは見あたらないが。
なにぶん今朝は大快晴で、気温は低いが気分良く一日を始められる。
今日の一大イベントはドニャーナ国立公園クルーズ。
いい加減、建築物ばかりの文化遺産に飽きてきたから、箸休めに自然遺産を見に来たのだ。
船でグアダルキビル川を上るねんけど、途中で2カ所ほどに降りる。
やっぱ自然の方が落ち着くね。
シーズンオフやから人が少ないし。
船の音と鳥の声、風の音だけだ。
猪と鹿とフラミンゴを遠くに見ることができた。
この河口の三角州地帯は元々、王家の狩猟地やってんけど、それが幸いして開発から免れ、こうして自然のまま残ってる。
背の高い松が生い茂り、湿原もあったりして、また淡水と海水が混ざる場所で多種多様な生物がいるらしい。
あんま見かけなかったけどね。
ガイドの説明もわかりやすくて、3時間のこの船旅、寒かったけど気持ちよかったです。
あ?、のんびり?。
町に戻ると昼飯時。
またこの人たちは飲んで食ったばっかりだ。
昨日気に入った一番人気のバルに入ってみると、なにやらみんな同じものを食ってる。
横のおじさんに聞いてみると、
「米だよ。
あんたらも食ってるやろ。
」
と言われた。
パエリアらしい。
けど、もうちょっとスープが多いかな。
うん、シーフードたっぷりでいける。
でも足りないや..。
後でカロリーメイトをつまむ羽目になった。
この町はいいよ。
かなりお気に入りだ。
もうちょっといても良かったな。
んで、またバスに乗って、へレス(シェリー酒)で有名なヘレス・デ・フロンテーラで乗り換えて、スペインの最南端(近く)の港町アルヘシラスまでやってきた。
ここからはアフリカが目と鼻の先。
町中にはアラビア語が溢れかえっている。
なんか正直、バルセロナとかマドリッドより怖い雰囲気..。
宿探し一軒目は地球くんに書いてるより高くて断念。
2軒目はおかみさんがフロントのソファーで寝てて、ご主人が事務所のソファーで寝てて、部屋は8ユーロ。
でも鍵なし。
なんでやねん。
ってか、せめてスペイン語で話してよ。
鍵付きは12ユーロ。
妙にキャラクターものの毛布とかでかわいくしてるとこが怪しい。
3つベッドで、ほかの人が来なきゃ36ユーロ払えと。
あほかと。
ばかかと。
で3軒目も、もうなにが危険かわかんなくなってきて、どこもやばそうだし、えいやっ、でここに決めた。
若いにーちゃんがしっかりしてたし。
港湾都市っつうのは、どうしてこうもどこも怖い雰囲気なのかねぇ。
ツアーボートが出るウォーターフロントのレストラン地区。
うまそう。
シーフードだらけだと 国立公園ツアーに行く、なんだか機関車ウィリーなボート。
意外と大きかったりする
グアダルキビル川でございます。
でかいね。
なんにも写んなかったよ かつてこの狩猟地を管理する家族が自給自足の生活をしていて、それも残されてる
こんな森と平原とが広がる、癒し空間 別の三角州上では牛が放牧されている
サンルーカルの中心となる広場。
お昼はみんな食べて飲んで.. 一番はやってたバルの中。
混みすぎて食べる所を見つけるのも一苦労
これ、ほとんどシーフードのタパス。
なんだかよくわかんなかったけど、いろいろ試してみたい? サンルーカルの街角の男の子。
人なつっこくて、アジアな僕にも嬉しそうに手を振ってきた
ヘレスへ向かう途中のアンダルシアな平原。
WinXPの壁紙みたいやね
十三日目 「アフリカの入り口」 @Algeciras、 Tanger - Estepona
3月15日(月):晴れ時々曇り
スペインの南、英領ジブラルタル。
不可思議な岩山
タンジェ行き高速フェリー。
外にでれないのがちょっと残念やけど、ゆったり快適
タンジェの旧市街。
スークの入り口?かな
スパイス屋さん。
すんごい匂いがたちこめてる。
あー、生の生活があるんだと、実感
レストランから外を眺める。
ちなみに食ってるうちに、道路のど真ん中にお店を開く人が続出
クスクスだ。
モロッコと言えばクスクスだね
絨毯屋さん。
確かに見事な絨毯がいっぱい。
手作りで工芸品としてはそりゃ一流さ
後ろの子が通じ合った子。
仕事してんだよ。
なんか運んでる。
パンを焼きに、竈屋に行ってたのかな
漢方屋の外。
通りがかる人見てるだけで楽しい
アルヘシラスの港町。
どよ?んと雲がたちこめた夕暮れ。
あー、なんか、暗い町だったなぁ
髪を切ろうか真剣に悩み中。
もっと切ってくれば良かった、こんなことなら。
朝は寒くて目が覚めた。
アフリカに近いと言っても、まだまだ春前。
意外に静かで快適な宿でした。
良かった良かった。
本日のメインイベントは、タンジェ日帰りツアー。
モロッコの先端、タンジェへはアルヘシラス港から、...えっと2時間くらい?
英領ジブラルタルから西領セウタまで15kmほどしかない。
ジブラルタル海峡の、ヘラクレスの柱と呼ばれる2地点だ。
この2地点はめちゃめちゃ不自然に岩が海に突きだしており、まさにかつては巨大な柱があったんじゃないかと思うほど。
さて、がらがらの船で入国審査を済ませる。
えっと、何カ国目かな。
トランジットは抜いて、かすっただけの国も入れると、....22カ国目。
(香港、マカオ含む)
おめでとうございます。
五大陸制覇です。
船の中からイルカが見えた。
小さいの。
いっぱいいるらしいね。
なんか地中海っぽい。
さ、アフリカだ!
タンジェ港についた。
ねずみ男みたいな人がいっぱいいる。
うーん、わくわくだ。
まず街の案内。
ガイドは日本語を少し、英語もドイツ語も堪能なムハンマドさん。
国の免許があるらしく、この旅行中僕らに何かあれば、全て彼の責任になるらしい。
よってボディーガード付き。
うーん、これは個人旅行にはなくて、いいね。
ツアーメイトは、アメリカ人夫婦ピーターとジュディ。
ピーターはうちのおとんと同い年らしく、俺のことを息子と呼ぶ。
あとドイツ人ライナと、..忘れた。
12歳の子供がいるって言うてたから、40歳くらいかな。
なんか愉快な人たちで、久しぶりにいっぱい英語を話した。
よって、後々どっと疲れることに。
タンジェの街は思ったより大きい。
ビーチ沿いは立派なマンションやホテルが並び、アフリカに来たとは思えない。
夏のバカンスシーズンには、“オリエンタル”を求めてヨーロッパからたくさん客が来るためらしい。
こういうのはどこも同じだね。
つまんない。
熱海みたい。
旧市街はさすがに打って変わる。
あ、モロッコはかつてポルトガル、スペイン、フランス、などなど統治された歴史があり、その頃の残りの建物もある。
ちなみに公用語はアラビア語とフランス語。
旧市街のスーク(市場)はスパイスや果物、絨毯、たばこ、草の匂いにまみれ、なんかふっと懐かしくて嬉しくなった。
細い路地に、そこに人の生き様がある。
外国人にはあんまり安全とは言えないので、何も見ず、買わず、足早く通り過ぎる。
ん?そうなん?
しばらく散策してから昼飯タイム。
観光客専用レストランで音楽隊付き。
フランスワインで乾杯して、まずはスープ。
米と豆のカレー風味。
ピリ辛やけど、アジアでもない味でイケる。
シシカバブ。
ちょっとしかなかったけど。
で、チキンのクスクス。
ドイツ人は、「スパゲティを砕いたやつでしょ?」って言うてたけど、うん、まあそんな感じ。
焼きそばとかビーフンとか思い出した。
デザートは一見、焼き饅頭。
でも食べると、めっちゃちんすこうなの。
で、午後はお買い物タイム。
と言うても指定の土産物屋に連れていかれる。
そう、絨毯とか民芸品とか、偽ヴィトン物とか。
いろいろ話を聞くだけ聞いて、ミントティーいただいて、俺は何も買わず、玄関先に座り込んで店や町の人とおしゃべり。
ここのね、子供たちがすごい人なつっこいんだわ。
スペインの子供は俺のこと妖怪のような目で見るけど、ここの子はニコニコしてる。
一人の男の子となんか目で通じ合い、何度も会ってんけど、手も振ってくる。
いい子に育ってくれるとええね。
ほんま、子供見てると嬉しくなる。
次の店はスパイスとか漢方とか売ってた。
一通り説明聞いて、また俺は玄関で子供を眺める。
仕事してる子もいて、なんだかえらい違いだなー。
がんばれよー。
ってさ、俺は普通にスークでなんか買いたかったよ。
変な果物とか食べ物とかトライしてみたかったよ。
一般庶民が買うもん欲しかったなー。
また香港ツアーと同じでしゃーないんやろうけど、俺は興味ないのよ。
あとの4人は、安い!ってなんか買ってはったけど。
やっぱ安いんや。
で、またがらがらのスピードフェリーに乗って帰ってきた。
疲れて無言..。
様子がわかるなら個人で勝手に行った方が安いし、時間もたっぷり使えるし、好きな物買えるし。
その代わり、危険はつきまとうけどね。
ヨーロッパじゃないし。
どっちもどっちだ。
さて、アルヘシラスに戻り、荷物取りに宿に戻った。
フロント(?)に預けてあった荷物、誰かが開けようとした形跡がある...。
ぞっとした。
こんな町、とっととおさらばだ。
たまたまドイツ人夫婦と目的地が一緒だった。
彼らの屋根なしジープに乗せてもらうことにした。
わーい、時間と金が得した♪
ただ、窓とかなくて、ちょうど日没前、すんごい景色良くて気分がええねんけど、なにせ寒い!
30分くらいやったけど、凍るかと思った。
やれやれ。
ちなみにアンダルシアの高速は発達しててきれい。
でも有料なんよ。
200円くらいやけど。
で、次の町はエステポナ。
スペインのリゾート地、コスタ・デル・ソルの中にあり、まわりは高級リゾートが立ち並んでるらしい。
着いたのは8時前やったけど、観光案内所が開いてる!
おかげですぐ宿が見つかったよ。
いいね、リゾート地。
やっぱ遅くまで店が開いてるし、町も華やかで人も余裕があって。
まあサンルーカルの方がこぢんまりしてる割にうまいバルとかあったから良かったけど、この町もいいよ。
ま、この宿の下はバルやし、ちょっとやかましいのがね。
夕食はここでベーコン炒めとトルティーヤとビール。
なんか俺、ここに来て酒ばっか飲んでるかも。
ちなみにトルティーヤはメキシコと違って、オムレツのこと。
一般的に世界で知られてる野菜たっぷりのスパニッシュオムレツとはムルシア風のこと。
スパニッシュはジャガイモとタマネギで、ほくほくしてめっちゃうまいねん。
隣にはスーパーもあんねんけど、こっちのスーパーって牛乳を冷やしてないのね。
大丈夫なんやろか?
ジュースも高いねん。
オレンジなんて安そうやん?日本並みにする。
TVでは、テロ、選挙、サッカーのことしかやってない。
天気予報だけチェックして寝る。
十四日目 「スペイン風邪?」 @Estepona
3月16日(火):雨?
スペイン語は遠くから聞くと、日本語みたい。
子供たちとかおっさんの口論とか。
寂しくなったりもする。
今日のメインイベントは、コスタ・デル・ソル、太陽の海岸の白い村カサレスに.........行きたかった(涙)。
朝方から突如としてのどが強烈に痛くなり、熱がぐんぐん上がってきた。
なんで?なんで??
なんの前兆もなかったし、そんな風邪ひくようなことしてへんのに。
やっぱハードスケジュールの疲れ?昨日のジープのせい?
あっ、モロッコで変なもの食ったとか。
(食ってへん、食ってへん。
)
ま、とにかく外は雨のようだし、一日今日は寝てろってことなんやろな。
ちょうど二泊する予定やったし。
しかし一向に熱は上がり続ける一方やし(予測)、もう一人でもんもんと苦しんでると、ほんまに泣きたくなる。
普段、旅先では病気になることなんてなかったのに(インド除く)。
日本に帰りたい..。
風邪薬は全然効かず、抗生物質を断続的に投与することで、少し症状が落ち着いてきた。
なになってるんやろ、俺は..。
まあ、あと1週間はもうちょいゆっくり行きますかね。
カロリーメイト持ってきといて良かった。
こんな時にほんまは、ずっと一緒に旅してきたまろ茶の出番なんやろなー。
でもスーパーが近くにあるから、つい我慢してアクエリアス買ってきた。
まろ茶と一緒に無事に帰国できますように..。
十五日目 「最後の華」 @Estepona - Granada
3月17日(水):曇り時々晴れ
久しぶりにネットを見ると、なんとなくホッとしてしまう。
でも、世界中どこでもつながってられるなんて、いいね。
朝には熱もなんとか下がり、朝一のバスに乗ってエステポナを後にする。
この町はキレイでな、花の広場とかあってな花だらけなのに、全然見てへん。
もったいないけど、先を急ごう。
バスに揺られること4時間。
着いたのはグラナダ。
レコンキスタに最後まで抵抗したグラナダ王国の都だね。
そしてスペイン旅行最大の目的地、アルハンブラ宮殿があるのだ。
宮殿と呼ぶにはイメージが違いすぎる、要塞のような(実際要塞だし)無骨な外観。
でも城壁の中は熱い夏を乗り切るために、水を大量に使った庭園で構成され、ナスル朝の王宮は恐ろしく緻密なアラベスク模様の装飾がびっしり。
写真で見るとよくわかんないんだよね。
かつては極彩色だった名残も見えて、“魔法で建てた”と言われるのもわかる気がする。
まあ正直な話、日本の天守閣みたいに見た目の派手さはないけど、庭園の美しさとイスラム美術に感服です。
城って言うより、日本の寺の感覚に近いかと。
オープンエアーだし。
高台にあるから、グラナダの旧市街もよく見える。
天気も回復してきて、暑いくらい。
いかにもアンダルシアらしくなってきたぞ。
まあさ、また修学旅行生らしき一団がやかましいわ、日本人団体を連れてるスペイン人ガイドのおやじギャグにがっかりするわ、いろいろありますわな。
でも、10ユーロは高いよね。
地球くんには7ユーロって書いてあるのに。
ちょっと薬のせいか感動も薄く、宿で知り合って一緒に回ったヨシタカくんの「すげー、すげー」はうらやましかった。
さすがに病み上がりは体力的にきつく、宿に戻って少し休み。
ここの宿ベネシアは、もんのすごい、いいんだ。
地球くんでも絶賛されてるけど、今回のスペイン旅行中で一番ほっとする。
なんやろ。
小綺麗やし、調度品も品があるし、毎日お香とかアロマオイル炊いてたり。
でもこのオーナー夫婦の人柄かね。
日本人のようにきめ細やかで、かつフレンドリーでニコニコしていろいろ話にのってくれたり、昼出かけてる間に服を畳んでいてくれたり、タオルを干してくれてたりするらしい。
おかげで大人気で、部屋数も少ないから一泊しかできひん..。
悲しいよ。
さて夜はイカスミパエリアを食べようとしててんけど、ヨシタカくんがフラメンコショー予約してたの忘れてた!って言うから、つい勢いで俺も行くことにしてもた。
ひとまずボデガ(酒蔵?)でガスパチョと普通のパエリアを食ってね。
フラメンコの会場は狭いとこねんけど、せやさかいさすがに迫力があって、いい!
すんげ激しいのね。
だからダンサーのねーさんもかーさんもなんかマッチョなんだ。
激しい踊りの割に音楽はギターとおとっつぁん、おかっつぁんの歌だけで、クラシック聞いてるように眠くなった。
なんかいい気分でね。
でも最後に観客からゲスト参加があってんけど、俺も呼ばれてね....うーん、恥ずかしかった...。
日本人にあのリズムはついていけへんって。
帰り際、丘の上からアルハンブラを見てホテルに戻った。
ガイドのジプシーみたいな名前のおねえちゃん、めっちゃおもしろかった。
グラナダって、もともとはザクロ(英語ではpomegranate)の意味で、街の紋章はザクロと鳥なんやって。
俺が「なんの鳥?」って聞いたもんやから、怒られた..。
つっこんじゃいけなかったらしい。
すんまへん。
夜9:40集合で約2時間。
これがスペイン時間です。
この街自体もなんだか居心地がいい。
適度に大きくて。
でもゆっくりで。
人もいい。
観光の街だからね。
がんばってもう一泊しよう。
アルハンブラ宮殿へ向かう道。
森(?)に覆われてたりする。
気持ちのいい散歩道 そしてやがて、イスラム時代の門が見えてくる。
でもチケット売り場はもっと上ね。
またここの装飾が..
夏の離宮の庭。
水がじゃんじゃん舞い上がってるね こんな階段の手すりにも水が流れてるのだ
アルハンブラ宮殿の外観はこんな無骨さ 中核となるナスル朝宮殿の中庭。
よく写真に出てるけど、こんなとこどうでもよろしい
見るべきはこの装飾だ。
精密に彫ってあって、この細かさに、いやはや、言葉を失う美しさ ライオンの中庭。
真ん中にライオンの噴水が見えるね。
一度、ここが血の海に染まったことがあるらしい
なんて言うたかな..、すんごい天井。
鍾乳石のようで、でも全部手彫りの装飾。
ひっくり返るよ グラナダの旧市街が望める。
なんて穏やかな地なんでしょう
宮殿にいた兄妹。
この女の子がぴょこぴょこ兄の後ろついてって、かわいいねん、これが オレっ!で、俺ま真正面。
ふふふっ
お、おかあさん!頭に花刺さってるで!あほの子みたいやで! 夜のアルハンブラ宮殿。
ライトアップされ、なんとも神々しい。
スペインでのイスラム王朝最後の華を咲かせた歴史を感じる
十六日目 「五百年後の世界」 @Granada
3月18日(木):曇り時々晴れ
ベネシアの廊下。
棚に置いてあった伊豆の踊子を勝手に拝借しちゃいました
グラナダのヌエバ(新)広場。
快適空間、かね
アルカイセリア。
スペインっつうより、アラブな雰囲気ね
夜のアルハンブラのなんとか門。
いい。
すごく
アンダルシアのこの時期の天候は不安定だ。
夜から朝にかけて雨が降り、午前は曇って寒く、午後から日が射してくる。
最近このパターンばかり。
厚着しようか薄着しようか迷うんだよね。
ベネシアでは朝はまずみんなにハーブティーが振る舞われる。
なんか生姜湯のような、喉に良さげ。
ほっこりします。
でも出ていかねばならん。
おっちゃんのアミーゴがやってるっつう宿で移動することになった。
そこは少し歩いてカテドラルの横。
アルカイセリアという地区の中。
昔は市場のあった所で、タンジェで見たような光景。
売ってるものもタンジェで見たようなもんばっかり..。
宿はこれまた小綺麗で。
部屋にはベッドも良くて、三菱の真新しいエアコン付きで、広くて快適この上ない。
けど、スタッフがあんまり感じ良くなくて..。
ベネシアに帰りたいよー。
とりあえずバスのチケット買いにバスターミナルに向かいたかったんやけど、一向にバスが来ない。
ってか、車が一台も通ってなかったことにしばらくしてから気づく。
みんな、なんで待ってるんやろ?
怪訝に思って先へ歩いてみると、なんだかデモをしている。
はぁ..。
もう選挙は終わったのに。
おかげで車が通行止めだ。
どこからバスに乗っていいやらわからず、大迷惑だ。
帰ろうにも遠くまで歩いてきてしまったし。
やれやれ。
もうイライラする。
帰ってくる頃には普通に戻ってた。
遅いっつうの。
天気も悪いっつうの。
昼飯食ったら、なんか疲れちゃって宿でシエスタ。
昨晩なぜかよく眠れなかったのだ。
ったらぐっすり眠っちゃって5時。
観光する気全然なし。
さすがに飽きたと言うか、もともとそんな言うほど観光が好きなわけでもないし。
今回は世界遺産巡りになってしまってるけど。
それに付帯するものが見たかったわけで。
ぼーっとする頭をもたげて、とにかく外に出た。
なんとなくスーパーを探し歩き、水とジュースなんかを買ってみる。
この国、バレンシアオレンジって言うように、ジュースなんて安そうやんか。
でもやっぱり高いねん。
ってか普通に自動販売機とか売店で100%のジュースって置いてないよね。
アメリカからやってきた炭酸系ばっかり。
もう、ますます俺の中でアメリカは悪物になっていくよ。
スーパーでも100%ジュースは1リットル以上しかないから、仕方なく250ml入りパックを買ってんけどね。
侘びしいな?。
ワインは激安なのに。
ほんでちょっと郵便局も行ったりして荷物を宿に置いて、今度は夕飯を軽く取ってから、アルハンブラへまた行ってみた。
夜はアルハンブラバスが昼とは違うコースを取るらしい。
遠回りねんけど、高台からグラナダの逆側の町がごっつよく見えて、めっちゃきれいだ。
比叡山から見る大津のようだ。
また10ユーロ払う気はしないけど、王宮の前とかまでは無料で入れる。
ちょっと城壁の縁に座ってみると、周りはほとんど誰もおらず、ただ鳥や虫の声と近くの町の雑踏が聞こえる。
すごいいい感じで、またいろんなことを考えてしまった。
昔のこと、今後のこと、一人でいること、まあ、いろいろだ。
気がついたら、しっちゃかめっちゃか考えてたんよ。
でもさ、このアルハンブラ、500年前もイスラム軍とカトリック軍が戦ってた場所なわけやん。
時代が移っても今だにやってることは一緒なんやな。
世界って変わったようで、実は何にも進歩してへんのかもな。
十七日目 「人形焼き祭」 @Granada - Denia
3月19日(金):晴れ時々曇り
いくらひもじくてもマクドには入らないようにしています。
日本でもそう。
ところが最近、マクドの看板を見るだけで胸焼けがするようになってきました。
自己暗示とは恐ろしいものです。
がんばれば僕の天敵も..まあいいや。
無理。
唐突に今朝は快晴。
すこぶる気分の良い一日のスタート。
でもそんな日に限ってずっと日中はバスで移動(涙)。
雨男とはこういうものです。
何も一年中雨なわけではありません。
今日もなぜか眠いのに、ものすごく眠りが浅く、まあ起きるのが簡単で良かったけど、さくっと起きて早めにバスターミナルに着いた。
バスは10:20に出発。
長丁場のスタートです。
晴れの日のグラナダ郊外は緑が美しく..、ってコンタクト外したからよく見えません。
で、ベネシアでへちってきた伊豆の踊子を読んで、少々感動を覚えました。
旅は人を成長させるのですね。
昼飯にどこかの町に寄りました。
40分も昼タイムです。
なげっ。
まあゆっくり食べれていいけど、そんなにもいらない、正直。
アンダルシア地方の晴天を越え、ムルシア地方に入ると、厚い雲に覆われてきました。
なんで曇天はこんなにも陰鬱な気分にさせるのでしょう。
でもすぐにバレンシア地方に入ると、また青空が。
地中海岸はコスタ・ブランカ(白い海岸)と呼ばれるリゾート地。
途中、やたら椰子だらけの町に到着。
不審に思ってると、その町の名はエルチェ。
おぉ、世界遺産、エルチェの椰子園じゃないか。
1000年くらい前にアラブ人が植えてったと言う。
さらに香港みたいに背の高い細いビルがにょきにょき建ってる不可解な町も通過。
もうすぐ目的地のデニアだ。
到着は午後5:50。
7時間半の旅でした。
お疲れさま。
まあ流れゆく景色が非常に移り変わって、あんま飽きひんかったし。
本もいっぱい読めたしね。
デニアのバスターミナルには、モロッコツアーで一緒だったアメリカ人夫婦ピーターとジュディが迎えに来てくれた。
港町だからマイナーな割に意外と大きな街でね。
スペインでは珍しく中華料理屋がたくさん。
まあそれでも日本人は俺一人でしょう。
一旦彼らの家に荷物を置いて出かけた。
今日の目玉はこれからだ。
3月19日は世界的に知られるサン・ホセの火祭りの日。
バレンシアの火祭りね。
ほんまは一週間前からパレードとかコンサートとかいろんなイベントやってんねんけど、毎年この日がクライマックス。
Las Fallasと言う。
紙とか発泡スチロールとかで作った巨大な張りぼて人形が街の辻ごとに出現し、それを夜12時に順に燃やしていくのだ。
フェニックスと同様、破壊と再生を意味してるらしいねんけど、とにかく人形のサイズが尋常じゃないからとんでもないらしい。
で、これがバレンシア市だけかと思ったら、実はバレンシア地方のいろんな街で同時に行われてて、ここデニアでもやるらしい。
まあ規模は劣るかもしれんけどね。
で、まず明るいうちにこのファヤスを見に行った。
この街では10体の大きいのと10体の小さいのがある。
小さいのは子供が作ったんだって。
いや、想像してたのよりもものすごい手の込みよう。
紙で作ったとは到底考えられない巧みさ。
芸術だよ、これ。
これが今晩燃えるんだよ。
順位がつけられてて、最下位から燃やされていくんだよ。
通りは民族衣装をつけた男女と楽団が徘徊。
一通りファヤスを見てから先ず夕食だ。
海岸道路沿いのシーフードレストラン。
まず、バレンシア風野菜サラダ。
んで、鰯や小平目、烏賊リング揚げ。
で、メインは、直訳すると海鮮ごはん?パエリアみたいねんけど、真っ茶色。
一見、具なしの醤油ご飯。
でも食べてみると、いろんなシーフードが入ってるのがわかる。
意外性とうまさにびっくり。
食べ過ぎた..。
育ち盛りは食べなさいと、ピーターとジュディに食わされるねんもん。
デザートはクレマ・カタラーナ。
一時期日本でも流行ってたけど、クレームブリュレみたいなやつね。
スペインの料理やって初めて知った。
カタラーナってカタルーニャの意味かい?
外に出ると花火が始まってた。
まず9:30から小さいのが焼かれる。
手近なのに行ってみると、すでにすごい群衆。
町中のあちことで爆竹がものすごい音をたててる。
あんなにキレイに飾り立てられた人形は記念にだけ取り除かれ、あとは山積みにされてる。
爆竹が巻かれ、ガソリンがかけられ、消防隊もスタンバイ。
民族衣装をつけた今夜のクイーン達であろう彼女達がまわりで歌い踊り、そして点火。
ものすごい爆竹の音と煙にみんな後ずさり。
一回目は着火失敗。
で、もう一回火をつけると一気に燃え上がった。
大歓声。
なんだかんだ人って破壊活動が好きなんだ。
でもこれを作るのに関わったであろう子は泣いてたな、さすがに。
燃え尽きるのを見て、一旦お茶。
っつうか、水。
酔っぱらって喉が乾くからね。
大人部門の第一陣は11:30に焼かれるとのことで、市庁舎前に移動。
一番前に陣取り待つ待つ..。
スペイン時間なのだ。
12時の鐘と同時に着火。
今度は花火もしかけてあって、大轟音で爆竹と花火で、ファヤスも燃え上がって、どえらいことになってもうた。
ってか、あぶね..。
隣のアパートには火除けのためじゃんじゃん放水。
うーん、すげーぞ、こりゃ。
次へ移動。
ちょっと出遅れて、ゴーストが遠目に見える。
すぐに着火。
15分ごとに一体焼かれるらしい。
花火と黒煙で、なんにも見えません..。
そして一番でかいであろう、エルビスさんの前にやってきた。
次がどれなんかもうわからへんくなってん。
ファヤスに穴を開けたり、爆竹をしかけたりするけど、着火する様子はまったくなし。
到着したのが12:45くらいやろ。
ひたすら待つ。
だって、みんな待ってんねんもん。
ようやく消防車一台到着。
しばらくして2台目到着。
んでだいぶして、3台目到着。
もちその頃には待ちきれなくなった人が大騒ぎ。
とにかくだ、エルビスさん、5階建てビルよりヘタすると高く、周りのビルを守るだけでも大変やね。
けど、毎年やってるわりには手際が悪い..。
この人は2位やったから1:45には燃える予定やってんけど、結局火がついたのは、2:30。
よく待ったね!しかも気温は10℃よ!
ほんでもって、火がついた途端、ものすごい黒煙!
すぐ目の前にいたから、もうえらいことに!
さらにビルを守るためと煙を落とすための放水があちらこちらから、シャワーとなってぶっかかる、ぶっかかる!しかも黒煙を含んだね!
んですぐにシャワーの水が下に流れて、すぐに足下が川に!
穴のあいた靴なんか中までぐしょぐしょ。
髪もびちょびちょ。
逃げようにも人垣で動けず!
とんでもないことになって、もう笑いが止まりません。
まわりは大パニックで、おばちゃん悲鳴あげてるし、なんかもう、おかしくておかしくて。
エルビスさん燃えてますよ!
あーあ、おもしろかった。
でも風邪がぶり返しそうになったよ。
すぐ家に戻ってシャワーを浴びた。
宿無し状態でバレンシアに行かなくて良かったー。
しかしスペイン人とんでもないなー。
要は祇園の山鉾が毎年焼かれるってことやろ?
おもろすぎ。
火事になるよ、普通。
十八日目 「二人」 @Denia - Barcelona
3月20日(土):晴れ
デニアのマーケット。
ウサギがまるまる皮をはがれて売られてたりもする。
うまそうなもんばっかり
ピーターとジュディの家の裏庭。
プール付き。
でもけっこう安いんだって。
椰子の木もいっぱいで、いいよなー、こんなとこ
バルセロナに向かう道。
今日もいい天気でした。
人の優しさに触れられた日はなんだか気持ちよく一日を終えられそうな気がするよ
せ、洗濯物がピンチ!すっかり忘れてた..。
こっちの家って乾燥機ないんだね。
日本と同じ天日干しだ。
そうでなきゃ。
あー、久し振りに快適な寝心地。
昼前まで寝てから、舌の根も靴も乾かないうちにピーターとジュディに連れられ市場へ。
ものごっつ快晴だ!海で泳げちゃいそうだ。
昨晩の燃えかすはすでにキレイに取り除かれていた。
祭の後です。
なんだか平和な街です。
二人が一年間のスペイン生活にこの地を選んだのがわかる気がするね。
家に帰ってきてブランチ。
ヨーロッパはパンがうまいからね。
ニンニクマヨネーズのアリオリソースを付けると、んまいんだ、これが。
日の当たるプール側のテラス。
いいねー。
Life is
写真:プロローグ @Amsterdam
3月3日(水):晴れ
飛行機のことを述べるべきなんでしょうか?
KLMはかつて割と評判は良かったように記憶しているのですが、現在は知りません。
狭かった...。
まあ隣のいない席に変えてくれはったけど、窓がなくてしょぼーん。
三人席に横になってふて寝しましたよ。
いや、四席はいるね。
足痛くなっちゃったよ。
あんまアメリカの航空会社と変わらない印象。
機材が古いからね。
中では「マスターアンドコマンダー」を見ました。
ほんとにこれ、アカデミー賞ノミネート??
冗長でなんだか退屈な映画でした。
画面が悪かったせいかなー。
ほか、ぶ暑い本「見えないドアと鶴の空」を完読しました。
っつうか、こんな重い本持ってきて少々後悔。
なんていうかさ、ほら、前に読んだ「世界の中心で..」にしかり、「天国の本屋」にしかり、漫画の延長なんだよね。
気楽にスラスラ読めて楽しめるねんけど、うーん、いわゆる文学物と同様に小説を呼ぶのはいかがなものかと。
漫画小説と勝手に命名。
とにかくそれほど感動するべくもなく、読者に生きる哲学を訴えかけてるんやろうけど、あまりにも説明的すぎて、特に思う所がありませんでした。
少女漫画だね、こりゃ。
飯はうまかったのさ。
アメリカ系はね日本発でも自分で作ってるからまずいのでだ。
さすが日本人。
蟹玉丼はヒットでしたよ。
そんなこんなで11時間のフライト後、アムステルダムはスキポール空港に到着。
でかいねー。
いつまでたってもターミナルビルが見えてこなかったよ。
中もだだっ広くて、さすがにお店が充実。
ダイヤモンドも大量に展示販売中。
バルセロナ行きゲート、なんだか日本人が多い..。
なんで??
こんな時期にバルセロナに行く奇特な人なんておるんかと思ってたのに。
卒業旅行なんやろねー。
一人は暇やな?。
今回の旅程の大失敗は、アムステルダムにストップオーバーしなかったことです。
うー、外に出たいー。
(前振りだけでこんなに長くなっちゃった..。
)
一日目 「中世の夜」 @Barcelona
3月3日(水):晴れ
めっさキレイなバルセロナ空港に着いたのが夜7時。
日本時間やと朝3時やね。
とりあえず、空港であたふた(?)してた青年二人を連れて電車に乗って街中に出てみた。
なんか、パスポートに入国スタンプ押してもらってないから不法入国にはならないかと、領事館まで電話してるらしい。
EUはそういうことらしいよ。
もらった安宿マップを基にユースホステルを探してみる。
もうとりあえずの所で決定。
けど高い。
シーツ代も含めると20ユーロやってさ。
なんか淋しいしトイレは工事中やし。
実は今晩10時にカテドラル(大聖堂)前で待ち合わせをしていたのだ。
たまたまバルセロナに出張で来ていたゼンジロウ。
っつうか、カテドラルの正面がどれかよくわからずさまよう。
この辺りの旧市街、ほんとに街が古い。
何回も修復され増改築された城壁のような建物に狭い迷路のような路地。
角を曲がればもの悲しげに優しく奏でられるサックスやギター。
上空には少し欠けた月があり、陳腐な言い方をすれば、中世にタイムスリップした感覚?
あぁ、そういうことか、って思える不思議な夜の街。
だからヨーロッパはいい。
アメリカと違って歴史の重みが全然違う。
しかも夜10時頃が平日やったのに一番の盛り上がりタイムときたもんだ。
夕食時らしいよ。
今回の旅は何をしたくて来たんでしょう。
金もないくせに何を考えてるんや、と某氏からお叱りを受けてしまいました。
僕もそう思います。
なので、ぎりぎりまで決断できませんでした。
けど一方で、時間があるなら借金してでも今しかできないんやからどっか行くべきやと言う人もいます。
僕もそう思います。
いつもそう思ってます。
ただ、そろそろ目的のない旅には飽きてきました。
放浪するだけで、新鮮な気持ちになる年頃でもないし。
ストレス解消でも現実逃避でもなく。
世界は知っておくべきやけどなんかそろそろ違う。
ということで、無理矢理今回は目的を設定。
スペイン語のマスター。
しばらくバルセロナでスペイン語の勉強しようと思ってたんやけどね。
ところがそうは問屋が卸さない。
スペイン語って一般に言うのはカスティーリャ語やねん。
マドリッド辺りの。
でもバルセロナの公用語はカタルーニャ語。
これって東京弁と関西弁の違いどころか、使ってる文字まで違う始末。
街の表示は英語も入って3通りやけど、店のメニューとかはカタルーニャ語がほとんど。
さっぱりわからへん...。
もういい。
今回の目的、世界遺産巡りに変えようかな。
スペインは世界遺産登録数世界一やねんで。
そんなわけで、ゼンジロウとはワイン飲んでオムレツとポテトサラダつまんで、だべって帰ってきた。
ヨーロッパのこんな片隅で再会するってのも、なかなか乙なもんです。
旧市街の雰囲気とベストマッチってことで。
午前1時。
疲れすぎて眠すぎて酔ってて、もうふらふら。
おやすみなさい。
二日目 「ガウディの遺産」 @Barcelona
3月4日(木):晴れ
あ、爪切ってくるの忘れた。
ベッドの案配が案の定すごく悪くて、寝れないわ腰が痛いわで、ぼー然。
朝、まずは宿探し。
はぁー、しんど。
ってかユーロ高いし、なんかバルセロナの物価上がってるし、こりゃ駄目だわ。
3軒目で宿決定。
日本人オーナーらしく日本人だらけ。
半分以上だな。
別にかまへんねんけど、団体は苦手です。
ちなみに上のベッドの人、コルドバで首絞め強盗に会ったらしい。
しかも昼間に。
怖いね。
そんなことってあるんやね。
まあ狙われそうな感じの子やけど。
俺だったら襲うかも。
「何年生ですかー?」って唐突に聞かれたのにはびっくりしたけど。
とりあえず日本語の打てるネットカフェを探してさまよってたら、2階建てのツアーバスを発見。
乗り降り自由の。
二日間20ユーロやって。
とりあえず赤ラインに乗って北部をまわることにした。
この街、ほんまガウディだらけやねん。
なんっつうか街全体がアートや。
サグラダファミリア教会に登ってみた。
建設途中の建物に入るっつうのも変な気分や。
サグラダファミリアって写真とかやとなんか茶色一色の暗い感じやんか。
近づいてみるとびっくりの凝った装飾。
最終的には極彩色。
とってもポップな感じで、手作り感いっぱい。
ガウディの作品に共通して、なんだか有機物っぽい。
というのも当然で、ガウディはすべて自然界の造りをそのまま取り入れてるからなんやって。
柱にしても天井にしても塔にしても。
今は8本の塔が建ってるやんか。
100年たっても8本だけ。
これ、実はメインじゃなくてあくまでおまけの塔やって知ってた?
メインの塔はさらに巨大やねんて。
生きてるうちに完成しそうにないですな。
いやはや、こんなびっくりな建物、完成形見てみたいなー。
そのまま歩いてサン・パウ病院に行った。
こっちはガウディのライバル、ドメネク・イ・モンタネールが設計。
広々とした空間に小ぶりな建物群。
全部地下でつながってるんやって。
庭にはオレンジが成ってたりして病院とは思えない。
ドメネクが考える病院とは、芸術が人を癒すものらしい。
うーん、勉強になるなぁ。
さてバスにまた乗って、グエル公園。
ってかガウディのテーマパークの様。
もう陽射しが強くてTシャツ一枚が気持ちいいくらい。
ほんまは睡眠不足で体調がおかしいねんけど..。
また暇な時ゆっくり来て本でも読もう。
あとは赤ルートは特に見るとこもなく、ちょっとZARA(サラ)に寄ってきた。
思った通り日本より格段に安い。
欲しいのもいくつかあったけど、帰りに買おうっと。
でもな、サイズがないねん。
ヨーロッパ人の体型って合わへんなー。
夕食ついでにまたカテドラル周辺のゴシック地区をうろうろ。
ちょっと路地に入るたびに違う光景があってわざと道に迷ってみる。
いいね、ヨーロッパって。
でもくたびれたよ。
この宿、風呂に入るのも一苦労だ。
おやすみー。
まだ10時にもなってへんけど。
三日目 「オリンピックの丘」 @Barcelona
3月5日(金):曇り
靴に穴があいた...。
親指の所。
まあもうだいぶ履き込んでるから仕方ないと思うけど、3週間もつかなー。
いや、買えって?
ちょうどCAMPERの買おうか迷っててんかな。
でももったいない..。
朝は晴れてたのにだんだん雲が出てきた。
ちょっと肌寒い。
それでも最高18℃くらいまで上がったから、日本よりは暖かいんやろう。
今日は昨日のバスツアーの続きで青の南部コース。
とりあえずまずは降りたのがバルセロナ・サンツ駅。
ここでマドリッドまでの電車の時刻表をもらう。
うーん、夜行か..。
で、次はスペイン広場っつうとこで降りてモンジュイックの丘に向かう。
なんだか月曜からイベントが始まるらしく、テント設営とかの工事ラッシュ。
カタルーニャ美術館を過ぎて、ってなぜ過ぎたか?入館料がもったいないから。
入らずにオリンピックスタジアムまで。
この横にオリンピックプールがある。
たぶん去年の世界水泳の開催地やったと思われる。
何もない時は質素で淋しい感じ。
横には屋内プールもあって、誰でも泳げるらしい。
ちょっと泳いでみたかったよね。
とりあえずここでスイマーを眺めながらカフェテラスで昼食。
お米のサラダとウサギの煮物。
玉ねぎとニンニクで臭みを消してるみたいやけど、鶏肉のようででもあんま味がない。
デザートはプリン。
これはうまかった。
元気が出た所で、また歩いてミロ美術館へ。
でもやっぱり入場料がもったいないから素通り。
バスに乗って海沿いを走る。
海沿いってどこの街でもお洒落な商業地帯に変わるねんな。
なんだか僕には用はない。
選手村を抜けてバスを降り、ピカソ美術館になんとなく着いた。
あんま興味なかってんけど、日本人がわんさか入ってくし、つられてつい..。
5ユーロも出してしもたがな。
ピカソの画風の変貌がよくわかってけど、最後のあのぐちゃぐちゃ絵は絶対ドラッグやってるね。
ドラッグで描かれた絵はドラッグやった人じゃなきゃ理解できないらしいね。
そんなことよりこの建物の方が興味深かった。
気を取り直してまた歩き、凱旋門を抜け、バスターミナルでバスの時刻表をもらい、またひたすら歩いてゴシック地区に戻ってきた。
ついでにカテドラルの中に入ってみる。
ここは屋上に登れるねん。
ちょっと珍しいよね。
いい眺めやったよ。
天気が良かったらねー。
でもここでも4ユーロ取られた。
ちょっとさ、考えなあかんね。
こんな調子で金を使ってるわけにはいかんさ。
で、夕食はやっぱりファーストフード。
うーん、スペイン料理にはいつになったらありつけるんやろ。
今日もこんな調子なら爆睡だな。
明日はどうするべかね。
ランブラ通りのすぐ脇、サン・ジュセップ市場。
街のど真ん中にこんなでかい市場があるのも味があっていい。
しかも安い(らしい) スペイン広場からモンジュイックの丘を眺める。
前の宮殿みたいのがカタルーニャ美術館
オリンピックプール。
プールに曇天は似合わない。
寂しくて寒々しいね。
残念 カフェテリアで食べたウサギの煮込み。
なんだか骨が多くて食べづらかった
オリンピックスタジアムの正面。
ローマ時代風の造りで、やっぱり今は寒々しい ランブラ通りの南の端にはコロンブスの塔が立っている。
昔の建物と現代のビルが混じって、いかにもヨーロッパの都市だな
これもさすがヨーロッパ。
自転車専用道だ ピカソ美術館近く。
ゴシック地区(旧市街)はこんな路地ばっかり
凱旋門。
あんま観光スポットでもなく、人もまばら なんだか妙にコミカルな像。
僕は死んでもこんな像にはされたくない
ドメネクの代表作、カタルーニャ音楽堂。
ちゃんと写ってないけど、この美しさは必見 カテドラルの正面。
こうやって緑の網がかけられ工事中。
台無しだ
カテドラルの屋上からの眺め。
旧市街は情緒があって、いい感じなんだよ カテドラルの中庭ではなぜかアヒルが飼われている。
ガーガー、謎
四日目 「人種の品評会」 @Barcelona - Madrid
3月6日(土):晴れ
マドリッドの地下鉄の警告表示。
この挟まれる人、なんかコミカルで好きです
プエルタデルソル。
満月なのです。
なにをしてるのかわからない人達だらけ
さらにちょっと進んだところ。
どこか覚えてないけど、この満月とヨーロッパ調ビルのコントラストが美しくて撮ってみたけど、カメラ才能なし
ZARA(営業中)の前で演奏する人々。
クラシックよ。
情緒たっぷりよ。
独り身には堪えるよ
はうっ。
シャンプーが泡立たないと思ったら、俺が汚すぎるじゃなくて、ヨーロッパは硬水やった。
ほっ..、一安心。
隣のベッドに来たアメリカ人のいびきがもんのすごく、寝られなかった。
あたふたコンビのツボ君も怒りまくってる。
やれやれ、しんどいな..。
ま、とっとと早起きしてバスターミナルに向かった。
8:30発のバスに乗って、マドリッドへ直行。
あたふたコンビはちょっと心配やったけどね。
バルセロナは悪くないねんけどさ、宿の居心地が良くなかった。
その街の印象って、街自体の魅力と出会う人々で決まるんだよね。
やし、宿は重要。
あまりにもここは僕の苦手なタイプの日本人が徒党を組んでて良くなかった。
さ、7時間半の道。
カリフォルニアにも似た荒れた大地が広がる。
空が広い。
巨大な風力発電風車群を通り抜けた。
えらい光景やったで。
途中、雨降ったり晴れたりと、広い大地らしい。
5分遅れという優秀なタイムでマドリッドに到着。
地下鉄に乗ってめぼしい宿に向かう。
バルセロナでもそうやったけど、地下鉄から地上に上がったその光景に圧倒される。
ヨーロッパの街並みはほんま、なんかいい。
嬉しくなって宿に着くと、満室..。
一気に地獄に落とされた気分だ。
予想しなかった展開にしばしボー然と途方に暮れる。
ほかにあてもなく、仕方ないので駅に向かう。
そこの宿紹介所で聞いてもらってもどこも一杯。
マドリッドはいつも混んでるらしい。
ドミトリーでもええからって、ようやく見つけてくれたのがこの宿。
正直、もうそのまま電車に乗ってアンダルシアまで行っちゃおうかと考えるなどブルーになってた。
まあこの宿、いかにもヨーロッパの昔のアパート。
実は個室やった。
20ユーロ。
なんか、悪くないねん。
子供の声がよう響いてるけど、ようできた子供達やねん。
なんていうか、明治にヨーロッパに渡った人らもこんなとこで暮らしてたんやろなっていう雰囲気。
さて、少し気が落ち着いたから、ちょっと街を散策してみることにした。
7時過ぎてるのに明るい。
さすがヨーロッパの西の端だね。
隣の道はどうやらショッピング街らしい。
DIESELを見つけて、さっきのブルーも一気に吹き飛んだ。
でも高い!Tシャツ一枚40ユーロって、どうよ?日本と同じくらいかね。
あかん..。
またブルーや。
CAMPERも100ユーロ!はぁ..。
アシックスでも買って帰ろうかね。
なんか、衝動的にケータイを買いそうや。
もう、ディスコにも行っちゃうぞ、そんなんなら!(とか言いつつ、穴の空いた靴じゃな..)
マドリッド一の繁華街グランビアを過ぎ、マドリッドのへそ、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)までやってきた。
さすがは土曜の夜、もんのすごい人。
新宿、渋谷より多いかも。
いろんな人がいてさ、人種の品評会みたい。
女装してるおかまちゃんもいるし、なんかの政治デモもやってるし。
バルセロナとやっぱまったく違うんやね。
こっちの方が混沌としてる。
ちょっと人混みに酔ってしもた。
やっぱ都会は苦手かも。
みんなどこに行くんやろ..。
ヨーロッパの人はみんなお洒落だよね。
スペインってアメリカ人に人気なんやけど、アメリカ人との違いが一目瞭然。
すぐわかるよ。
アメリカ人より肌も全然キレイ。
その近辺を一通り迷ってみると、いろんな発見があった。
まあそれは内緒。
ふふふー。
しかし、さすがにくたびれてる。
そりゃそうだ。
久しぶりにメラトニン飲んで寝よう。
そんなに寒くないねん、聞いてたほど。
夜でも15℃くらい。
五日目 「再会の晩餐」 @Madrid、 Aranjuez
3月7日(日):晴れ
糖分が足りないらしい。
やたら疲れてるし、甘い物が欲しくなる。
けど、なんとなくいつものくせで避けてしまう。
明日は初アイスでも挑戦するかな。
って、普段日本でもそんなに食べてるかな?
そもそも食事量が激減してるせいか..。
朝一でユースホステルに向かう。
記名を済ませ、ロビーでチェックアウトする人を待つ。
10時。
今日もいっぱいとアナウンスされ、ちりぢりに解散する日本人達。
激安なんよ、ここ。
やれやれ。
こういう時間の無駄ってすごく嫌。
そこで会ったマイコさんの宿に連れてってもらった。
同じような部屋、少し狭く、少し小汚く、少し不便で、13ユーロ。
うーん、安い。
ってか、彼女の部屋を取ってしまったんやけどね。
とりあえず朝飯に行った近所のサンドイッチチェーン。
レジ打ち間違えたからって、安くしてくれた陽気なにーちゃん。
こういう人に元気をもらってる。
で、荷物の引越ししてるともう12時。
今日は日曜日。
ということで、美術館が無料になるらしい。
しかも2時で閉まるらしい。
急いで地下鉄に乗り込んだ最初はプラド美術館。
あ、そうそう。
ここの地下鉄、どこへでも1.15ユーロ均一ねんけど、10回券はなんと、およそ半額!これはいいよー。
で、プラド美術館は正直あんま興味なかってん。
中世の絵とか、よう知らんし。
実は文化史は苦手。
でもタダやし、審美眼を養うことは大切やと、ちょっと通り抜けてきた。
15分くらい..。
次は急いでソフィア王妃美術センター。
ただな、ピカソのゲルニカが見たかっただけやねん。
プラドなんておまけやねん。
有名やけど。
このソフィアの方はピカソにダリにミロに、スペインを代表する画家の作品が多くあって、ちょっと得した気分。
それでちょうど2時過ぎ。
間に合ってよかった。
ちょっとバスターミナル寄って時刻表をもらってから、レアルマドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウスタジアムに行ってみた。
試合チケットあるかな、と思って。
ほしたらな、地下鉄の同じ車両で、アズサくん、コウジロウくんの2人を発見!
この2人、バルセロナの宿のベッドが近くやったけど、そんな話してへんかってん。
彼らがチェックアウトした後、カタルーニャ美術館の傍でばったり。
ほんで今日、マドリッドの地下鉄でスタジアムに同時刻に向かっててんで。
すごいね。
運命だ。
まあチケットもなく、スタジアムツアーも9ユーロってことで断念し、チームショップを見て、ぷらぷらと話し合った結果、一緒にアランフェスに行くことにした。
アランフェス交響曲で有名な、マドリッドから電車で45分の王室保養地。
世界遺産の王宮とかがある。
どこまでも広がる荒野と青い空を眺め、なんだかいい気分だ。
電車の旅もいいよね。
案の定アランフェスは長閑な住宅地。
ま、王宮の周りはさすがに日曜ですごい人。
家族連れが多いみたい。
マドリッドからちょっと走っただけでこんな自然とか公園があるって、やっぱりいい。
途中、なんか道端の蛇口から人々がポリタンクに水を汲んではる。
なんだかよくわかんなかったけど、飲んでみたけど温泉でもなく普通の水。
奇蹟の水なんかな?
マドリッドに戻ってきて、マイコ嬢も連れてスペイン料理を食べに行くことにした。
マヨール広場近くのレストランに勢いで入る。
なんだか場違いな感じの4人。
赤ワインがまた飲みやすいんだ。
安いくせに。
スペインワインはいいかも。
で、カスティーリャスープはニンニクのいいダシが出てて絶品。
ガリシア風タコ煮はめっちゃ柔らかくて今日一番のヒット。
んで、クリームコロッケとローストチキンがあり、締めはパエリア。
あぁ、米だぁ?。
パエリアはミックスにしてんけど、沢ガニとかも入ってんのね。
おもしろいね。
久々に腹一杯食って一人20ユーロ。
いや、全部うまかった。
大当たりやったね。
たまの奮発は許されるでしょう。
デザートまで入らなかったのは残念やった。
うまそうやったな?。
出たのは11時過ぎ。
3人は怖い怖い言うてはった。
うん、確かにスペインは治安は良くないねん。
地球くんによると、世界の3割、ヨーロッパの8割の犯罪がスペインで起こってるんやって。
っつうてもスリとか置き引きとかの軽犯罪ばっかりやけどね。
あと、首絞め強盗とか。
警戒するのは悪くないけど、地球くんもちょっと書きすぎ。
夜に外に出れへんかったら、それはそれでつまらんやん。
ある程度自分がしっかりしてたら、スリとかは防げるし。
実際コウジロウくんもマイコ嬢もやられかけたらしいけど。
ま、あの再会コンビにはまたいつか会えるでしょうか。
明日も会ったりして。
六日目 「白雪姫の要塞」 @Madrid、 Segovia
3月8日(月):晴れ
カメラのメモリが足らなくなる気配なので、クオリティを下げることにしました。
ご了承ください。
っつうか、PC持ってきても大丈夫やったかも。
朝はちょっとバタバタして、地下鉄を間違えて、結局11時発のバスに乗り、マイコ嬢とセゴビアに向かった。
一番前の特等席!
マドリッドの北西の山を越えて行く1時間の行程。
山の頂上には雪。
磐梯山のよう..?
セゴビアはかつてのカスティーリャ王国の要塞都市。
その中心アルカサル(城とか要塞とかの意味?)は、ディズニーアニメ「白雪姫」のモデルにもなったいかにもな城。
そのロマンチックな外観とは裏腹に、軍事拠点として500年近くもこのカスティーリャの大地を見張ってきた。
実際、中でオーディオガイドを聞きながら見てみたけど、何世紀もいろんな事件が繰り返され、増改築され、中世の様子が窺えて興味深い。
ま、そんな難しい話は置いておいて、ちょっと周りの岩をぐるっと歩いて裏から見るアルカサルはまさに感動的な美しさ。
聞いたこともないような綺麗な鳥の声と川のせせらぎ、春の近づきのような緑の草地、青い空。
やっぱり都会より断然いい。
おとぎ話の世界だな、こりゃ。
そのほか、同時に世界遺産となってるのはローマの水道橋。
A.D.100年頃に建造されたこの水道橋は実際に100年前まで使われていたらしい。
接着剤を使わずに積み上げられた巨大な石のモニュメントはほんまに見事。
この荒涼とした大地に不自然にそびえ立ってる。
お昼は名物の子豚の丸焼きを食ってみた。
一番安いところを探してみたけど、それでも一人16ユーロ。
うーん、昨日から大奮発だ。
しばらく贅沢、また禁止だね。
昼間っからワイン飲んで、アゲアゲだね。
まあでもマイコ嬢につきあってもらって良かった。
感動を共有できるのは大事やね。
一人で騒げへんし。
さあすがに歩きすぎて足が痛い。
へとへと..。
7時前に宿に戻ってきた。
んで大事な仕事。
お洗濯。
宿のマンマに教えてもらったランドリーのまた遠いこと。
延々と歩いて着いたら、50セントのコインオンリーやし両替機ないし使い方わからんしで、負けて帰ってきた。
しかもあまりにも疲れてたから、地下鉄で一駅帰ろうとしたら、電車に乗るまでがまた遠いこと。
げっそり..。
一旦宿に帰って、また近所のサンドイッチ屋で夕食。
食後にアイス食ったら、ちょっと元気出てきたよ。
甘いものは大事だね。
しかしさ、街はね、よく見ると汚いね。
犬の糞の掃除はせんし、歩きタバコは多い。
ポイ捨てがすごくてね。
ヨーロッパってどこもそうみたい。
清掃車が毎日来るみたいやけど、汚いから清掃車がいるのか、清掃車が来るから汚いのか。
モラルというか、まあそれがこの人達には普通なんやろうけどねぇ?。
さ、明日はゆっくり寝よう。
お疲れだ。
一番前の席?♪スペインの道は割と快適だったりする 途中のいい感じの村。
この時期は雨季だったりして、こんなにも緑が目に眩しいらしい
城壁に囲まれたセゴビアの街。
あの遠くの雪山から水を運んできた..の? 外れから見るカテドラルはとっても立派。
でもアルカサルの方が有名で、いまいち存在感が薄い
城壁の下の遊歩道。
少し谷になってるから、ちょっと湿度があって気持ちのいい散歩道 裏から見たアルカサル。
ね、どっかで見たことある外観やろ。
でもここもやはりイスラムの影響が随所み見られる
アルカサルの中。
正面はカスティーリャ女王イザベル(コロンブスのパトロンね)のなんかの様子の壁画。
内装も豪華で素晴らしいで アルカサルから外を見ると、修道院を中心にした村が見える。
地平線がどこまでも続く
ローマの水道橋。
立派でしょう。
今はこの上に水道管が走ってるらしい。
いやはや、驚き 子豚の丸焼き。
丸々の豚は出てはこなかったけど。
ちょっと脂がすごくて、半分で断念..。
いい店のとは違うのかな??
城壁の中のなんとなく撮った街の風景。
中世の頃のまま、ほとんど変わってないと 街の外壁にもアラベスク模様とかが彫り込まれ、よくよく見ると、やはりイスラムなんだよね
七日目 「古都の趣」 @Madrid、 Toledo
3月9日(火):晴れ
日本語を使えるネットカフェを探すのは諦めました。
バルセロナで使えたのは奇蹟なんでしょう。
こんな大都会マドリッドなのに。
まあ、そんなに日本人見かけへんねんけど。
朝はゆっくりして、アトーチャ駅横の南バスターミナルから今日もマイコねーさんとバスに乗り込んだ。
南へ45分。
行き先はスペインの奈良・京都、古都トレドだ。
ローマ帝国以前、三方をタホ川に囲まれたこの丘は、西ゴート王国の首都とされ、さらにイスラム、カトリック、様々な王国の都となっていた。
非常に古い城壁に囲まれ、街はほぼ中世のままだと言う。
いくつもある門は様式や紋章が異なり、この街の激動の歴史が窺える。
ちなみに今、この街のシンボルは双頭鷲の紋章。
ハプスブルク家?
とにかく、麓のバスターミナルから街の中心まで、えっちらほっちら坂を上る。
俺、スペインに来てから痩せたんちゃうやろか?
それにしてもこのスペイン、なんだかどこもかしこも工事中。
どの歴史的建造物にも網があぶされ、少しがっかり。
で、ここトレドの見所、アルカサルとカテドラルも工事中で中に入れず。
なんか、世界遺産の街やで。
そんな工事しててええんやろか。
年度末??
そんなわけで、教会に食傷気味の僕らはどこにも入らず、この街の歴史を深く知ることはなかった。
でも歩いてるだけでも不思議に居心地がいい。
ほんま、飛鳥辺りを散歩している感覚に似ている。
修学旅行とか校外学習っぽい若者だらけ。
あと老人会みたいな。
ソコトレンというタイヤ列車に乗ってトレドを観光。
中心の広場から坂を下り、街を出て川を渡り、少し遠目に街を眺める。
エルグレコ(ってだれ?)が愛したと言われる通り、どこから見ても絵になる街なのだ。
街中では石畳の路地を、がたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごと...
....酔った。
昼は散々二人で苦悩した挙げ句、やはりトレド名物ウズラの赤ワイン煮を食べてみることにした。
入ったレストランには客が一人もいなかったけど、ウェイターのおっちゃんは感じがよく、インゲンスープもうまく、ウズラもたぶんうまかった。
スペイン名産リオハの赤ワインがまわったせいで、少し嗅覚が衰えたかも。
軽い頭痛を感じた。
最初はワインのせいかと思ったら、のんべえマイコも調子が悪くなったらしい。
日差しが強いせいで、軽い日射病かも。
トレドを後にしてマドリッドの南バスターミナルまで戻り、二人でビールで水分補給。
ほんまはアルコールはよくないよね、ドクター?
いやぁ、ほんま、実際は二人でバル(Bar)に行ってタパス(おばんざい?)をつまみながら酒の飲み方でもご教授いただこうと思ってんけどね。
のんべえ、恐るべし。
そうそう、昨日の治安の続き。
たまに、日本人がスーパーのビニール袋持ち歩いてるのに出くわすねん。
ずっとな、食費を浮かすために昼飯でも買ってきたんやろうとしか思ってへんかってんけど、今日やっと気付いた。
地球くんに書いてあんねん。
鞄は危ないから貴重品はスーパーの袋に入れて持ち歩きましょう、って。
おいおい!
ほんまに実践しとる人おるで!
街中ならわかるよ。
確かにスーパー帰りかと思う。
けど、こんな観光地でさ、土産物屋の袋じゃなくてスーパーの袋ってあんた。
かっこ悪いわ、かばんより簡単に取られやすいし、泥棒もバカじゃないで。
明らかにおかしいもん。
地球くんの言うことは話半分に聞いとかんとあかんで。
自分でどうしたらええか考えたら、これがおかしいってわかると思うねんけど...。
さて、8時になり、俺は旅立つことになった。
このまま南バスターミナルから一路アンダルシアへ向かう。
マイコねえさんは夜行でフランスへ。
また飲もうね。
バスで5時間。
深夜1時前にコルドバに到着。
首絞め強盗の話を聞いてたからごっつ怖かってんけど、歩いて宿に行く方が不安やから、タクシーに初めて乗ってみた。
若い普通そうなにーちゃんやし、大丈夫かな、と思ったら、このにーちゃん、映画「タクシー」並みに飛ばす飛ばす。
車がこすりそうなほどの細い路地もえらいスピード。
人が来たら絶対轢いてるで。
っつうか、どんどん人気のないとこ入っていって、もう不安が最高潮。
心臓ばくばく。
ど、どこに連れてかれるんやろう?!
方角違うんやないか??
ってか、曲がり角とロータリーだらけで、さすがの俺の方向感もいかれてしまってる。
と、急ブレーキして....、着いた?みたい。
ほっ...。
いい人で良かった。
緊張してたせいか、小銭がなかなか出せん...。
もう寝よう。
なんかわからんけど、まだ頭痛いし、疲れたし。
..怖かったよ。
トレドの麓の街並み。
田舎と言えば田舎。
長閑なの?んびりした雰囲気 トレドの路地。
何百年も変わらない雰囲気がなんかいい感じ
ホテルの掃除のおばちゃんたち。
お揃いのブルーグリーンの制服でのりのりでお掃除してはりました。
かわいい 古都のマクドも少し趣が違う。
まあ敢えてここで食べようとは思わへんけど
城塞の外側やけど、士官学校かなんかやったかな。
宮殿のよう 丘の下から見上げるとアルカサルが見える。
そしてローマ時代からの橋
遠目から眺めるトレド。
丘の上にごてごて載っかってる感じやけど、こじんまりしてて、居心地は悪くない トレドのカテドラル。
日本人ガイドがなんか話してはったけど、中はなんだかとっても立派らしい
日本のお城のように複雑に城壁が組み込まれてるわけで、中古って好きじゃないけど、古すぎるものっては趣がありますな 桜じゃないけど、こんなピンクの花があちこちで満開。
春なんだな?
ウズラの赤ワイン煮。
鶏よりあっさりかなー スペインの標識はコミカルなのが多い。
なんかこれ、かわいいよね
八日目 「イスラムとカトリックの匠」 @Cordoba
3月10日(水):晴れ時々曇り
コンタクトのソリューション買ってくんの忘れた。
足りん..。
顔のローションも足りなそう。
この国は乾いてるのに。
すでに唇が荒れてきた。
このユースホステルは、なんかいい。
アンダルシアのユースはすべて一つの公営団体が管理しているらしく、ちゃんとしてる。
そもそもここのは町のほんまに中心地。
広い構内には広いパティオ(中庭)があり、広いセミナールームやホール、さらに最新の巨大ネットカフェまであって、ちょー便利。
食堂で自炊はできないけど、昼も夜も格安でボリュームのある食事を食べられる。
うーん、延泊しようかな。
ただ、昨日の夜はなんかまた若者団体が朝方までパティオでパーティーしてて、うるさいうるさい。
寝られやしない。
朝飯を食べながら一日の計画を練るも、なにもする気がしない。
天気が良くなく寒かったし。
とりあえず近所のスーパーを教えてもらって洗剤を買い、洗濯物をやっつけ、その間ネットカフェに入り浸る。
そうこうしてるうちに晴れてぬくくなってきたから、コルドバの一番のスポット、メスキータ(モスク)を訪ねてみた。
すぐそこねんけど。
コルドバは古い都で、カリフ帝国や後ウマイヤ朝の首都が置かれたり、その後レコンキスタ(国土回復運動)でカスティーリャ王国によりキリスト教徒の手に落ちたが、そこでもイスラム教はキリスト教と共存することになり、世界に類をみないモスクの中のカテドラルが存在するメスキータができた。
イスラム教とキリスト教の二つの相反する宗教美術が融合もしくは隣立する様はぞくぞくするほど圧巻。
だから世界史は楽しいね。
6.5ユーロは高かったけど..。
ついでにまわりのユダヤ人街を散策。
昨晩タクシーを飛ばした道は土産物屋と観光客で溢れかえっていて、変な感じだ。
コルドバの町は外が白壁で素っ気ない感じやけど、パティオはどこも工夫をこらして、花と緑で彩られている。
レストランもいい雰囲気のところがたくさん。
気持ちいいんやろうね。
町中にもオレンジやレモンがたわわに実り、実りっぱなしでぼろぼろ落ちてる。
アンダルシアらしい。
宿でたっぷりの昼飯を食べ、駅まで散歩して時刻表をもらい帰ってきた。
次はアルカサルに行ってみた。
ここもかつては古い城で、タイルでモザイク画が描かれており、時代を超えて美しく残ってる。
庭もね、花が咲き乱れてヨーロッパらしい、いい感じでなんだかうれしくなる。
さて夜、同部屋のマサフミくんと、たまたまロビーにいたヨウケイくんと、バルでビールを飲みながらサッカー観戦。
いいねー、こういうの。
オムレツ、マッシュルーム炒め、血ソーセージをつまみながら、ビールが進む進む。
日本じゃまったく飲まないのにね。
ヨーロッパのビールはなんか飲みやすいと思う。
やっぱさ、一人旅してる人はどっかほかの人と違うんかな。
この二人もまだ大学生やけど、将来が楽しみな逸材。
とにかく、アンダルシアの空気はいい。
旅とはなんやろう。
実は今回で一人旅は最後にしようと思ってる。
九日目 「オレンジ色の街」 @Cordoba - Sevilla
3月11日(木):曇り
コルドバのユースのネットカフェ。
全部液晶モニターで1時間1.5ユーロ。
やすっ。
でも日本語使えず
セビーリャ行きの電車は前のガラスに弾痕?ど、どんな国やねん
グアダルキビル川とセビーリャの街。
いや、たぶんいい感じの街なんやと思う。
春祭りの頃なんてめっちゃええんやと思う
お、和食屋だ。
中もなんかモダンな感じで感心
スペイン広場。
この欄干も瀬戸物(?)。
いい色出てます
スペイン広場の建物の外壁。
見えるかな。
オレンジの煉瓦とタイルがはめられてんの。
あ?、光が欲しい?
朝から一日、ぱっとしない曇天。
こんな日は気持ちもどんよりしてしまう。
とにかく、嫌な空気がたちこめている。
朝飯後に唐突に届いたテロの噂。
すぐインターネットで調べてみると、本当だった。
一昨日までいたマドリッド。
アトーチャ駅にも何度か行った。
そうだ、あたふたコンビは今日もマドリッドにいるはず。
旅行者の移動日は朝が早いから..。
結局、スリとか盗難は自分が気をつけていればある程度防げる。
しかしテロや事故ととなると運が悪かったとしか言えない。
160人もの死者を出した大惨事。
同じ国の出来事ながら、今日もアンダルシアは観光客が大挙をなしてやってくる。
そして自分もその中の一人。
午前はそんなことをしてるとつぶれてしまい、腹減ったと連呼するマサフミとバルで早い昼飯を食べて駅に向かった。
コルドバから中距離電車に乗ってセビーリャへ。
電車の旅はアランフェス以来。
窓の外は千と千尋のクライマックスのような水平線が移り行き、ただただ厚い雲が流れていく。
なんだろね、この感じは。
5月くらいなら、このあたりは一面のひまわり畑。
セビーリャはスペイン第4の都市。
都会にはなんだか疲れてしまっている。
駅の案内の人も感じが悪い。
バスの路線もよくわからない。
都会が嫌なマサフミくんとはここでお別れ。
一人ユースを探す。
なんとか見つけてもやっぱり感じが良くない。
隣も、学生寮を兼ねてるのかうるさいし、ドラッグ臭い。
コルドバに帰りたくなった。
しかも、一泊しか空いてないと言う。
この街に長居するつもりやったけど、もう出よう..。
5時を過ぎ、どこも見所が閉まっているがアメリカ人二人と部屋にいても仕方がない。
陰鬱な曇天の下、バスに乗って街へ出てみた。
とりあえず川を目指す。
途中腹が減ったからカフェで生ハムとトマトのボカディーリョ(バケットのサンドイッチ)を食べた。
生ハムがとろけるようにうまい。
ここのおじさんが、にこにことなんか良くしてくれ、空も晴れてきて、徐々に気分もましになってくる。
大きなグアダルキビル川。
橋から見るセビーリャはやっぱ美しい。
夕方の散歩をする人々に混じって川沿いを歩いてると、セビーリャに来て良かったと思う。
スペイン広場に寄ってみた。
この建物は約80年前のやけど、ここもやっぱり工事中。
でもオレンジ色の煉瓦に色鮮やかな瀬戸物(?)のタイルで飾られた建物。
セビーリャはこの様式が多く、イスラム風のタイル張りにカトリック風の形が不思議にマッチしていて目を引かれる。
ここは学生の街のようだ。
なにかの学生デモが起こってる。
テロに対してか?選挙に対してか?
歩き疲れてバスに乗ってユースに帰ってきた。
ちなみにバスは一回1ユーロ。
でも10回パスはなんと4ユーロもしない。
6割引以上。
すごいね。
街を歩いてる時、5歳くらいの女の子が俺を見て、はっ!として、「(ママ!アジアがいるよっ!)」と言いたげに俺を指さしていた。
目が合うと恥ずかしそうに逃げてったけど。
ここ、スペインではやたらじろじろ見られてる気がするのはどうも自意識過剰ではなさそうだ。
チャイナタウンもないから、中国人が増えているとは言え、まだまだ少ない。
観光客も日本人くらい。
やはりアジア人がものすごく珍しいんだろう。
子供たちは俺から逃げてくもんなー。
そんなにおかしいか?俺って妖怪?
少々傷ついてたりするのだ。
さて、宿にて。
トラブル発生。
がばんの、か、鍵が開かない...。
なんかの拍子にプログラム誤ってしまったらしい。
1000組の組み合わせの中、一個一個回していって、約1時間後、923組目で当たり♪
十日目 「時間を止めた鐘の音」 @Sevilla - Coria del Rio
3月12日(金):雨
オレンジの花。
なかなか可憐やがな。
あちこちに咲きまくってる。
日本の桜みたいなもんかね?
セビーリャのカテドラルとヒラルダの塔をオレンジの庭から。
ゴシックっ、って感じね(ようわからんけど)
ヒラルダの塔から見下げたセビーリャの街。
天気悪し。
でも、一部新都心とかもできてて、なかなか良い街のよう。
人は良くないけど
15分間鳴り続けたヒラルダの塔の鐘
カテドラルの裏手で黙祷を捧げる人々。
小雨が降る中、なんだか厳粛で僕も身動きがとれない
サンタクルス地区の一角。
細い路地をうねうね歩いてるとこんな広場がぱっと出てくる
コリア・デル・リオの港。
車を乗せたフェリー(?)がグアダルキビル川の対岸からやってくる。
あちらはなに??
オレンジの花が咲いてる。
キンモクセイのような甘い強い匂いがすると思ったら、白いプルメリアをちょっと小さくしたような花をつけてた。
でも、花と実が同時についてるってどうよ。
二期作?
朝から小雨がしとしと降り続く優美な街セビーリャ。
バスに乗って街に出たが、雨が止まらないから、またバスで傘を取りに往復。
アンダルシアは雨期の終わりなのだ。
そうは言ってもやはり観光に雨はきつい。
まして午後は移動なのだ。
セビーリャ最大の見所は、サンピエトロ、セントポールに次ぐヨーロッパで3番目に大きな大聖堂カテドラル。
もち世界遺産。
7ユーロもしたよ...。
でもさすがにゴシック建築が見事。
セビーリャは最初は西ゴート王国の都として、その後も重要港として栄え、カスティーリャ王国の経済都市として繁栄したらしい。
このカテドラルもイスラムのモスクの上に建てられたもの。
ヒラルダ(風見)の塔はモスクのミナレットの上にカトリックの尖塔をくっつけた。
すごく不思議で調和のとれた建築。
ちなみに塔の上まで登れるんやけどね。
70m。
エレベータなし。
延々と続く斜面をぐるぐる登っていく。
コロンブスの墓もあるんだよ。
フラッシュたくなって書いてあるのに、誰も彼もフラッシュで写真撮りまくり。
そんなに人の墓と写真撮りたいか?僕にはそれが理解できない。
まあ前にも言うたけど、キリスト教もどうかと個人的には思ってる。
キリスト教美術が素晴らしければ素晴らしいほど、絵の題材はグロテスク。
十字架に張り付けられた裸の男を崇める気にはならないな。
なんだか後ろ向きな気がして。
いつまでも罪を背負って生きていくなんて。
でもね、これよ。
入る前からね、12時から15分なんかがあるから入れないとかどうのこうの言われてたのね。
よくわかんなくて、ミサかと思っててん。
ほしたらちょうど塔を降りたら12時。
塔の鐘が鳴り出した。
オレンジの庭から、きれいな音やな?って聞いててん。
5分たっても終わらないから外に出てみたら、時間が止まっていた。
家の中の人も外に出て、車も仕事する人も固まっている。
そうか..。
マドリッドのテロの犠牲者に対して黙祷を捧げてるのだ。
知らぬは観光客ばかり。
15分間ヒラルダの塔の鐘は鳴り響き、そして時間が戻った。
スペイン史上最大の惨事となった今回。
人々の心も複雑なんだろう。
そして、この国にいる僕らも決して他人事ではない。
小雨の中、コルドバ同様迷路のようなサンタクルス地区をうろうろして、昼飯にすることにした。
まず今回初のサングリア。
んまい!でも高い!
リオハのワインの方が安いなんて..。
そして念願のガスパチョ(夏野菜の冷スープ)!夏の食べ物やから、こういう観光地じゃなきゃなかなか会えないよね。
んでパエリアだ。
ご飯が恋しいのです。
うまかった?。
ガスパチョさいこ?。
さ、移動移動。
荷物を取ってきて、郊外行きのバスに乗り込んだ。
行き先はコリア・デル・リオという村。
村というには大きいかな。
セビーリャから50分ほどで到着。
時刻にして3時半。
シエスタ中で街ががらんとしてる。
ツーリストインフォメーションもなさそうだ。
とにかく宿を探して歩きまわるも見あたらない。
小さなバルの角で街行く人にホステルとかないか聞いてみた。
「ここがそうよ。
」とバルを指さす。
え、そうなの?
半信半疑で中に入って聞いてみると本当やった。
2階がホステルになっている。
一泊12ユーロ。
いいかもね。
荷物を置いて外に出た。
雨はやんだが少し肌寒い。
セビーリャ、コルドバをつなぐグアダルキビル川沿いに公園があり、そこに一体の銅像がぽつん立っている。
その話はまた明日。
十一日目 「セニョール・日本」 @Coria del Rio - Sanlucar de Barrameda
3月13日(土):晴れ時々雨
久しぶりにテレビを見ると、スペイン中が追悼ムード。
合掌。
今朝からすこぶるいい天気。
街の雰囲気が一変する。
雨上がりの朝は何かいい事が起こると、かつて高木ミホも申していたように、なんだかとりあえずうきうきする。
下のバルで朝飯にした。
大黒様のようニコニコの小太りじいさんがいろいろ世話を焼いてくれる。
おかみさんが、「うちのラビットは“サムライ”っていうのよー。
」って教えてくれたり。
へぇ?..。
って言うても、スペイン語ができないから、話がふくらまず。
お客の間の会話には、ハポン(日本)とかハポネス(日本人)って単語がなんとなく聞こえる。
スペインの朝食は普通はパンのみ。
マーガリンとかジャムとかつくことはあるけど。
今日ここで出されたのは、なんかの煮こごりのよう。
肉が入ってるかな。
魚っぽくもある。
表面の脂は赤い。
肉と煮た汁かな?
パンにつけると適度の塩味とコクでなかなかいけた。
せっかく晴れたし、また銅像にご挨拶に行った。
この人の名は、“支倉常長”。
400年前、伊達政宗の命によりローマ法王に会いに来た慶長遣欧使節は、ここから陸に上がり、マドリッド、バルセロナを目指した。
30数名中、6,7人がこの村に残ったと言う。
その子孫が名字をJapon(ハポン)として現在もこの村に600名住んでいると、地球くんには書いてあった。
かねてから日系人など海外で生きる日本人の生き様に非常に興味があったから、この支倉さんに会いに来てみたのだ。
まあ、偶然“ハポンさん”に会えるといーなーって思ってたけど、まあそうもうまくいかないわな。
そっか、ちょうど日が昇る方を向いてるんだ、支倉さん。
日本の方角?
ちなみに銅像の前にはできたての特大のう○こがお供えされていたのは言うまでもない。
公園の横の小さな港(?)ではおっちゃんたちが魚をじゃんじゃん切り身にしていた。
なんの魚かわからない。
やっぱマスかな。
でもそんな道ばたで..。
結局、ハポンさんには会えなかったな。
いや、会ってたのかもしれないけど、、「あなたはハポンさんですか?」ってスペイン語もわからないし、そもそも失礼にあたりそうやし。
こんな日本人ってたまにいるらしい。
ググってみても何人かここのことを書いている。
稲作の仕方もほかの地方と違うとか。
まあここはここで長閑な生活がすでにあって、血筋がどうとかなんてこの400年のうちにどうでもよくなってるし。
支倉さんとこんな出会いができただけでもよかったよ。
今、“レーシング”ってカタカナで書いた車が通り過ぎた..。
やっぱここにはまだ日本があるらしい..?
と、ここまでバスを待ちながら書いてたんやけど、バスが来て、後ろで乗り込むのを待ってたら、白髭のサンタクロースみたいなおっちゃんに話しかけられた。
「日本から来たのか?私の名前はハポン。
ハポンさんです。
」
うそっ!
最後の最後でハポンさんに会えたよ!!
なんか、めっちゃうれしいー!
名刺を頂戴した。
マヌエルさんは、日本スペイン協会のプレジデントだと。
ほぅ?。
在西日本人が書いたコラムを持ち歩いてるらしく、見せてくれた。
マヌエルさんが出ているが、それは自分ではないと言うてるような。
なんだかようわからん。
スペイン語ができなくて悔しい..。
もう一人のおっちゃんが来た。
僕のことを話しているらしい。
んで、日本語が好きだと、なんか書いてくれた。
一応日本語らしい..。
運転手とも3人で何か文字について話してはるけど、全然わかんねーや。
とりあえず、なんも会話できんかったけど、一応満足満足。
ありがとう、マヌエルさん。
さて、セビーリャで別のバスに乗り換える。
1時間15分ほどで着いたのが、サンルーカル。
グアダルキビル川の河口の街である。
アンダルシアらしい強い日差しと白い街と青い空。
広い公園に椰子の木。
うーん、いいなー。
田舎なんだけど、一応観光スポットもあるが、土曜の夕方はどこも閉まっていた。
腹が減ったけど、昼飯と夕飯の間で開いてるのはデザート屋だけ。
仕方なく、いや、ほんましゃーないから、アイスとプリンのパフェをもりもり食った。
ぷはー。
うまかったー♪
ここのアイスは優秀だ。
まあ日差しは強い言うても気温は20℃くらいやから、ちょっと身体冷えちゃった。
夕暮れ時宿にいたら、突然の大雨。
夕立かな。
8時過ぎに夕飯を食べに出た。
近所のバルだ。
さすがは海の街。
海鮮系タパスがたくさん並んで悩んでしまう。
でも肉が食べたくなってしまった俺..。
わがまま?
んで、飲み物はマンサニーニャだ。
実はこの街、マンサニーニャの一大特産地なのである。
マンサニーニャとは、シェリー酒の一種で、海風で香りづけするらしい。
シェリー酒とはワインを熟成させたもんやけど、かびを生やすことで独特の風味を持つ。
そんなわけで、このマンサニーニャ、日本酒のような口当たり。
もう少しフルーティーさがあるけど。
まあ僕には強すぎるわな。
雨も上がったし、腹もいっぱいでほろ酔い気分でうろうろするも、どこも行くとこがない。
うーん..。
十二日目 「王家の狩猟地」 @Sanlucar de Barrameda - Algeciras
3月14日(日):晴れ時々曇り
う○こネタをもう少し。
ポイ捨て奨励の国らしく、人々はわざわざ外に出てゴミをポイ捨てする。
それがこの国のしきたりだと思うと、目をつむるしかない。
でも目をつむるとう○こを踏まずして町を歩くことは不可能だ。
昨日、とうとう踏んでしまった..。
水たまりですぐ洗ったからいいものの、小学生だったら一生の秘密だな。
靴をはじめ、衣類が汚物から守るために発達したのがよく理解できる気がする。
ちなみにこの国、便器に便座がついてないことが少なくない。
どうやって用を足すんやろう?
ってかなんでないの?外した形跡はあるよ。
なんでだろ?ぅ、なんでだろ?ぅ。
さて、サンルーカルの港はかつてコロンブスが三度目の航海に出た所であり、また支倉一行がヨーロッパに足を踏み入れた所でもある。
まあ、そんあメモリアルは見あたらないが。
なにぶん今朝は大快晴で、気温は低いが気分良く一日を始められる。
今日の一大イベントはドニャーナ国立公園クルーズ。
いい加減、建築物ばかりの文化遺産に飽きてきたから、箸休めに自然遺産を見に来たのだ。
船でグアダルキビル川を上るねんけど、途中で2カ所ほどに降りる。
やっぱ自然の方が落ち着くね。
シーズンオフやから人が少ないし。
船の音と鳥の声、風の音だけだ。
猪と鹿とフラミンゴを遠くに見ることができた。
この河口の三角州地帯は元々、王家の狩猟地やってんけど、それが幸いして開発から免れ、こうして自然のまま残ってる。
背の高い松が生い茂り、湿原もあったりして、また淡水と海水が混ざる場所で多種多様な生物がいるらしい。
あんま見かけなかったけどね。
ガイドの説明もわかりやすくて、3時間のこの船旅、寒かったけど気持ちよかったです。
あ?、のんびり?。
町に戻ると昼飯時。
またこの人たちは飲んで食ったばっかりだ。
昨日気に入った一番人気のバルに入ってみると、なにやらみんな同じものを食ってる。
横のおじさんに聞いてみると、
「米だよ。
あんたらも食ってるやろ。
」
と言われた。
パエリアらしい。
けど、もうちょっとスープが多いかな。
うん、シーフードたっぷりでいける。
でも足りないや..。
後でカロリーメイトをつまむ羽目になった。
この町はいいよ。
かなりお気に入りだ。
もうちょっといても良かったな。
んで、またバスに乗って、へレス(シェリー酒)で有名なヘレス・デ・フロンテーラで乗り換えて、スペインの最南端(近く)の港町アルヘシラスまでやってきた。
ここからはアフリカが目と鼻の先。
町中にはアラビア語が溢れかえっている。
なんか正直、バルセロナとかマドリッドより怖い雰囲気..。
宿探し一軒目は地球くんに書いてるより高くて断念。
2軒目はおかみさんがフロントのソファーで寝てて、ご主人が事務所のソファーで寝てて、部屋は8ユーロ。
でも鍵なし。
なんでやねん。
ってか、せめてスペイン語で話してよ。
鍵付きは12ユーロ。
妙にキャラクターものの毛布とかでかわいくしてるとこが怪しい。
3つベッドで、ほかの人が来なきゃ36ユーロ払えと。
あほかと。
ばかかと。
で3軒目も、もうなにが危険かわかんなくなってきて、どこもやばそうだし、えいやっ、でここに決めた。
若いにーちゃんがしっかりしてたし。
港湾都市っつうのは、どうしてこうもどこも怖い雰囲気なのかねぇ。
ツアーボートが出るウォーターフロントのレストラン地区。
うまそう。
シーフードだらけだと 国立公園ツアーに行く、なんだか機関車ウィリーなボート。
意外と大きかったりする
グアダルキビル川でございます。
でかいね。
なんにも写んなかったよ かつてこの狩猟地を管理する家族が自給自足の生活をしていて、それも残されてる
こんな森と平原とが広がる、癒し空間 別の三角州上では牛が放牧されている
サンルーカルの中心となる広場。
お昼はみんな食べて飲んで.. 一番はやってたバルの中。
混みすぎて食べる所を見つけるのも一苦労
これ、ほとんどシーフードのタパス。
なんだかよくわかんなかったけど、いろいろ試してみたい? サンルーカルの街角の男の子。
人なつっこくて、アジアな僕にも嬉しそうに手を振ってきた
ヘレスへ向かう途中のアンダルシアな平原。
WinXPの壁紙みたいやね
十三日目 「アフリカの入り口」 @Algeciras、 Tanger - Estepona
3月15日(月):晴れ時々曇り
スペインの南、英領ジブラルタル。
不可思議な岩山
タンジェ行き高速フェリー。
外にでれないのがちょっと残念やけど、ゆったり快適
タンジェの旧市街。
スークの入り口?かな
スパイス屋さん。
すんごい匂いがたちこめてる。
あー、生の生活があるんだと、実感
レストランから外を眺める。
ちなみに食ってるうちに、道路のど真ん中にお店を開く人が続出
クスクスだ。
モロッコと言えばクスクスだね
絨毯屋さん。
確かに見事な絨毯がいっぱい。
手作りで工芸品としてはそりゃ一流さ
後ろの子が通じ合った子。
仕事してんだよ。
なんか運んでる。
パンを焼きに、竈屋に行ってたのかな
漢方屋の外。
通りがかる人見てるだけで楽しい
アルヘシラスの港町。
どよ?んと雲がたちこめた夕暮れ。
あー、なんか、暗い町だったなぁ
髪を切ろうか真剣に悩み中。
もっと切ってくれば良かった、こんなことなら。
朝は寒くて目が覚めた。
アフリカに近いと言っても、まだまだ春前。
意外に静かで快適な宿でした。
良かった良かった。
本日のメインイベントは、タンジェ日帰りツアー。
モロッコの先端、タンジェへはアルヘシラス港から、...えっと2時間くらい?
英領ジブラルタルから西領セウタまで15kmほどしかない。
ジブラルタル海峡の、ヘラクレスの柱と呼ばれる2地点だ。
この2地点はめちゃめちゃ不自然に岩が海に突きだしており、まさにかつては巨大な柱があったんじゃないかと思うほど。
さて、がらがらの船で入国審査を済ませる。
えっと、何カ国目かな。
トランジットは抜いて、かすっただけの国も入れると、....22カ国目。
(香港、マカオ含む)
おめでとうございます。
五大陸制覇です。
船の中からイルカが見えた。
小さいの。
いっぱいいるらしいね。
なんか地中海っぽい。
さ、アフリカだ!
タンジェ港についた。
ねずみ男みたいな人がいっぱいいる。
うーん、わくわくだ。
まず街の案内。
ガイドは日本語を少し、英語もドイツ語も堪能なムハンマドさん。
国の免許があるらしく、この旅行中僕らに何かあれば、全て彼の責任になるらしい。
よってボディーガード付き。
うーん、これは個人旅行にはなくて、いいね。
ツアーメイトは、アメリカ人夫婦ピーターとジュディ。
ピーターはうちのおとんと同い年らしく、俺のことを息子と呼ぶ。
あとドイツ人ライナと、..忘れた。
12歳の子供がいるって言うてたから、40歳くらいかな。
なんか愉快な人たちで、久しぶりにいっぱい英語を話した。
よって、後々どっと疲れることに。
タンジェの街は思ったより大きい。
ビーチ沿いは立派なマンションやホテルが並び、アフリカに来たとは思えない。
夏のバカンスシーズンには、“オリエンタル”を求めてヨーロッパからたくさん客が来るためらしい。
こういうのはどこも同じだね。
つまんない。
熱海みたい。
旧市街はさすがに打って変わる。
あ、モロッコはかつてポルトガル、スペイン、フランス、などなど統治された歴史があり、その頃の残りの建物もある。
ちなみに公用語はアラビア語とフランス語。
旧市街のスーク(市場)はスパイスや果物、絨毯、たばこ、草の匂いにまみれ、なんかふっと懐かしくて嬉しくなった。
細い路地に、そこに人の生き様がある。
外国人にはあんまり安全とは言えないので、何も見ず、買わず、足早く通り過ぎる。
ん?そうなん?
しばらく散策してから昼飯タイム。
観光客専用レストランで音楽隊付き。
フランスワインで乾杯して、まずはスープ。
米と豆のカレー風味。
ピリ辛やけど、アジアでもない味でイケる。
シシカバブ。
ちょっとしかなかったけど。
で、チキンのクスクス。
ドイツ人は、「スパゲティを砕いたやつでしょ?」って言うてたけど、うん、まあそんな感じ。
焼きそばとかビーフンとか思い出した。
デザートは一見、焼き饅頭。
でも食べると、めっちゃちんすこうなの。
で、午後はお買い物タイム。
と言うても指定の土産物屋に連れていかれる。
そう、絨毯とか民芸品とか、偽ヴィトン物とか。
いろいろ話を聞くだけ聞いて、ミントティーいただいて、俺は何も買わず、玄関先に座り込んで店や町の人とおしゃべり。
ここのね、子供たちがすごい人なつっこいんだわ。
スペインの子供は俺のこと妖怪のような目で見るけど、ここの子はニコニコしてる。
一人の男の子となんか目で通じ合い、何度も会ってんけど、手も振ってくる。
いい子に育ってくれるとええね。
ほんま、子供見てると嬉しくなる。
次の店はスパイスとか漢方とか売ってた。
一通り説明聞いて、また俺は玄関で子供を眺める。
仕事してる子もいて、なんだかえらい違いだなー。
がんばれよー。
ってさ、俺は普通にスークでなんか買いたかったよ。
変な果物とか食べ物とかトライしてみたかったよ。
一般庶民が買うもん欲しかったなー。
また香港ツアーと同じでしゃーないんやろうけど、俺は興味ないのよ。
あとの4人は、安い!ってなんか買ってはったけど。
やっぱ安いんや。
で、またがらがらのスピードフェリーに乗って帰ってきた。
疲れて無言..。
様子がわかるなら個人で勝手に行った方が安いし、時間もたっぷり使えるし、好きな物買えるし。
その代わり、危険はつきまとうけどね。
ヨーロッパじゃないし。
どっちもどっちだ。
さて、アルヘシラスに戻り、荷物取りに宿に戻った。
フロント(?)に預けてあった荷物、誰かが開けようとした形跡がある...。
ぞっとした。
こんな町、とっととおさらばだ。
たまたまドイツ人夫婦と目的地が一緒だった。
彼らの屋根なしジープに乗せてもらうことにした。
わーい、時間と金が得した♪
ただ、窓とかなくて、ちょうど日没前、すんごい景色良くて気分がええねんけど、なにせ寒い!
30分くらいやったけど、凍るかと思った。
やれやれ。
ちなみにアンダルシアの高速は発達しててきれい。
でも有料なんよ。
200円くらいやけど。
で、次の町はエステポナ。
スペインのリゾート地、コスタ・デル・ソルの中にあり、まわりは高級リゾートが立ち並んでるらしい。
着いたのは8時前やったけど、観光案内所が開いてる!
おかげですぐ宿が見つかったよ。
いいね、リゾート地。
やっぱ遅くまで店が開いてるし、町も華やかで人も余裕があって。
まあサンルーカルの方がこぢんまりしてる割にうまいバルとかあったから良かったけど、この町もいいよ。
ま、この宿の下はバルやし、ちょっとやかましいのがね。
夕食はここでベーコン炒めとトルティーヤとビール。
なんか俺、ここに来て酒ばっか飲んでるかも。
ちなみにトルティーヤはメキシコと違って、オムレツのこと。
一般的に世界で知られてる野菜たっぷりのスパニッシュオムレツとはムルシア風のこと。
スパニッシュはジャガイモとタマネギで、ほくほくしてめっちゃうまいねん。
隣にはスーパーもあんねんけど、こっちのスーパーって牛乳を冷やしてないのね。
大丈夫なんやろか?
ジュースも高いねん。
オレンジなんて安そうやん?日本並みにする。
TVでは、テロ、選挙、サッカーのことしかやってない。
天気予報だけチェックして寝る。
十四日目 「スペイン風邪?」 @Estepona
3月16日(火):雨?
スペイン語は遠くから聞くと、日本語みたい。
子供たちとかおっさんの口論とか。
寂しくなったりもする。
今日のメインイベントは、コスタ・デル・ソル、太陽の海岸の白い村カサレスに.........行きたかった(涙)。
朝方から突如としてのどが強烈に痛くなり、熱がぐんぐん上がってきた。
なんで?
